真実3 ページ9
今日はモストロラウンジの定休日
いつもは賑やかな寮内も休みとあれば静かなもので生徒の大半はどこかへ出かけている
そして普段から恐れられている副寮長の部屋に休みの日にわざわざ近づく者もいないため部屋は静寂が支配していた
ジェイド｢・・・｣
｢・・・｣
突然の訪問者にジェイドは声をかけることも出来ずとりあえずと部屋の中に入れはしたがいつもはしない"匂い"が気になりそしていつも整えられた濡れ羽色の髪がぼさっと乱れていることからいつもと違う恋人の様子に落ち着かない様子だ
ユウは決してわざと煙草の匂いをつけてきたわけではなかった。匂い消しの魔法薬をかけるのを忘れるほどジェイドのことを考えていたのだ。あったら真っ先に謝ろうと決めていたはずなのに目の前の目を腫らしおそらく泣いた跡が顔に残る恋人を目の当たりにして何も言えないのである
二人の思考は似ているようで空回りし中々噛み合わない
ジェイドがフロイドほど直球に素直に言葉にしていれば
ユウがAのように戦略的に相手を不安がらせなければ
この気まずく辛い一週間なかったのかもしれない
ジェイド｢もう…………けましたか……？｣
｢え？｣
恐ろしいほど小さな声で沈黙を破ったジェイドになんて言ったの？と聞き返す
ジェイド｢もう、他の方は見つけられましたか？｣
｢他の方…？｣
ユウはなんの事か分からないと言った顔をする
第一声はてっきりこの間の事の怒りをぶつけられるとおもっていたからだ
ジェイド｢年上の方ですか？それとも年下？煙草を吸われるのなら同年代か年上でしょう？｣
｢え、ん？先輩？何言って？｣
ジェイド｢学園の人ですか？年上なら教師？生徒なら……まさか、レオナさんですか？そう言えばあの時も部屋に泊まりに行ってましたね｣
｢ん？んん？え、先輩なんのこといってんの？？｣
ジェイド｢だ、だから！この間、ぼくが、うまく、できなかったから！僕をきって、他の方と！｣
｢はあ？｣
ジェイドがいい切る前にユウの低い声で遮られた。ユウが明らかに怒っている態度にジェイドは肩を揺らす
ユウは短気だがそれを態度に出すことは稀だ。ニコニコ笑って怒ることはあってもこうして声を低くしてあからさまに不機嫌をだすなんて本当に珍しい
それほどまでにユウは怒っているのだ
ジェイド｢ゆ、ゆうさん？｣
「へー、ジェイド先輩は俺が他の人好きになってもいいんだ？」
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ほろ - つ、続きを！！ (4月3日 21時) (
レス) @page20 id: 7c2d3bc92a (このIDを非表示/違反報告)
露木(プロフ) - かっ…可愛い！！！ってなりながらあっという間に読み終わってしまいました😭続き待ってます！！ (2023年1月10日 23時) (レス) @page20 id: 8f55eb36f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 続きが気になり過ぎますっ!がんばってください! (2022年12月5日 23時) (レス) @page20 id: 6719ad2600 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ - 刺さります！栄養！！ (2022年10月6日 22時) (レス) @page20 id: 272cff02f5 (このIDを非表示/違反報告)
醤油アイス。 - ｳｸﾞｯ。続きが気になるッッ！ありがとうございますぅ (2022年10月5日 23時) (レス) @page20 id: 272cff02f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山茶花
| 作成日時：2021年3月7日 21時
