真実2 ページ8
ジェイドサイド
ジェイド「ユウさん……」
誰もいない自室で一人ため息をつく
同室の片割れは今日も恋人の元へと浮かれて行ってしまった
僕は一週間もユウさんとまともに話していないというのに
それもこれも僕が彼を避けているからなのだけれど
あの日
ユウさんと同じベッドで朝を迎えたあの日
僕は恥ずかしすぎて何も言わずに飛び出してしまった
何故かその前の日の記憶は全くなくAさんと話していた所までは覚えているのにいつの間にユウさんの部屋に行ったのか、どうして裸だったのか、どうして同じベッドで寝ていたのか
何も分からない
でも、おそらく、きっと
そういうことをしたあとなのだろう
恋愛経験もなく陸に来て二年目まだまだ知らないことはあるとはいえ初めての恋人に浮かれて色々調べてはいた
男同士だし、その、健全な男子高校生であるわけだからそういったことに興味がない訳では無いし
ユウさんと想いが通じてからは動画や書籍などの参考書を読みあさり来るべき日に"どちら"でも対応出来るように予習した
のに……
記憶のないまま朝を迎えた
僕がどちらの役をしたのかも分からない。
きっと、呆れられた
どちらにせよ記憶の無い中で自分が完璧な振る舞いを出来たとは到底思えない
ユウさんはああ見えて年上で恋愛経験も豊富。初めてではないことはフロイドからそれとなく教えられた
あの時の情報収集でそんなことを知るとは思いませんでしたが
とにかく恋愛に関しては彼の方が何枚も上手
読み漁った参考書の中に行為の際何もせず相手任せなのは嫌われると書いてあった。所謂マグロ状態らしい、魚に例えられるのは良い気はしないがきっと僕もそうだったのだろう
呆れられただろうか、嫌われただろうか?
そんな不安が込み上げいざ彼と話そうとしても否定をされたらという恐怖でまともに話せない
容姿端麗で優しく以外にも筋肉質で逞しい彼を陸の人間がほっておくとは思えない。それに彼は思いのほか大胆なところがある。僕に飽きて他の方に相手をしてもらってるかもしれない
元の世界では凄かったとAさんがこの間教えてくれた
ジェイド「ゆうさん………い、やで、す……ユウさん………きゅう…………」
みっともない、諦めきれず涙が溢れる
コンコン
「ジェイド先輩居ますか?」
そんな僕に気づいてくれたと錯覚するほどいいタイミングで彼は扉を叩いた
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ほろ - つ、続きを!! (4月3日 21時) (レス) @page20 id: 7c2d3bc92a (このIDを非表示/違反報告)
露木(プロフ) - かっ…可愛い!!!ってなりながらあっという間に読み終わってしまいました😭続き待ってます!! (2023年1月10日 23時) (レス) @page20 id: 8f55eb36f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 続きが気になり過ぎますっ!がんばってください! (2022年12月5日 23時) (レス) @page20 id: 6719ad2600 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ - 刺さります!栄養!! (2022年10月6日 22時) (レス) @page20 id: 272cff02f5 (このIDを非表示/違反報告)
醤油アイス。 - ウグッ。続きが気になるッッ!ありがとうございますぅ (2022年10月5日 23時) (レス) @page20 id: 272cff02f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山茶花 | 作成日時:2021年3月7日 21時