「ＢＲＯＴＨＥＲＳ ＣＯＮＦＬＩＣＴ」 行ってきます・・・そして、さよなら２。

謝りたい。 ページ6

雅「それで椿、今はどうしたいの？」

椿「俺は・・・、Aに謝りたい。ひどい事言い過ぎたって」

梓「それから？」

椿「それから・・・帰ってきてもらいたい」



雅「とにかく、Aちゃんが無事でこの家に帰ってくる事を今は祈っていよう」

右「絵麻さんには、何と説明すれば？」

雅「彼女は明日はそのまま学校に行くんでしょ？じゃ、帰って来てからだね」

侑「俺、学校であいつに会うけど」

雅「聞かれるまでは、言わないどいて。まぁ、聞いてくることもないと思うけど」

要「家に帰って来てからは？」

雅「んー、とりあえず友達のうちに行ってる、と言うと厳密には嘘になるけど、そんな感じで濁しておこう」

要「じゃ、それまでに京兄も、つーちゃんも、ゆーちゃんも少しクールダウンしないとね」

祈「早くAに帰ってきてもらいたいね」

昴「・・・そうだな、あいつが居ないと・・・、家の中が静かすぎる」

琉「そうだね、・・・Aちゃんの、笑い声・・・最近・・・聞いてない」



今の琉生の言葉に、みんなはっとして俯く。



右「本当ですね・・・・、私も最近Aの笑い声を聞いた記憶がありません」

椿「うん・・・、今までは毎日一緒にバカやって、笑いあってたのに・・・」

昴「早く、Aの笑い声が聞きたいな」

祈「そうだね、昴兄さん。そのうちまたきっと聞けるようになるよ」

右「私は、何と言ってAに謝ればいいのでしょう」

祈「Aの事だから、きっと右京兄さんのことも椿兄さんや、侑介の事も責めたりしないと思うよ」

侑「そうかな・・・」

祈「分かってくれればいいんだ、って。笑って許してくれると思う」

椿「俺は嫌だ。そんなんじゃ・・・嫌だ。俺はAにひどい事を言ったんだから、凄くAの事を傷つけたんだから・・・、いっそ俺の事を罵ってくれるくらいしてほしい」

琉「椿兄さん、・・・Aちゃんは・・・、頼んだって・・・そんな事しないよ」

梓「椿、・・・ちょっと落ち着いて。今日は部屋に戻って・・・ね？」



祈「・・・A、本当に早く帰って来てよ」

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