「ＢＲＯＴＨＥＲＳ ＣＯＮＦＬＩＣＴ」 行ってきます・・・そして、さよなら２。

３年後 ページ42

朝日奈家を出てから３年が経つ。

あ「ふぅ・・・、あれからもう３年も経っちゃうんだ。みんな私の事覚えててくれるかな？」
・・・それとも絵麻ちゃんと過ごす毎日が楽しくて、私の事なんかとっくに忘れちゃったかな。
忘れられても仕方ないよね、私が勝手に家を飛び出してきちゃったんだから。

ル「どうしたの？最近ちょっと元気ないんじゃない？・・・、もしかして、僕の・・・あの件で元気がないの？」

あの件・・・、そう、つい先日ルイに言われてしまったのだ。

『僕と結婚を前提にして、お付き合いしてください』

・・・と。


その時は、ルイったらエイプリルフールでもないのに何を言い出すのかと思ったんだけど。
目の前には顔を真っ赤にして涙目になりながらこっちを窺っている真剣なルイ。

私は、答えられなかった。
今までそんな風にルイを見た事が無かったから。
そりゃフランスにまで連れて来てくれてとても感謝はしている。
でも、友達以上に見た事は無かった、歳の近い兄弟のように感じていたから。

『返事は今すぐでなくてもいいよ、気持ちが決まったらいつでも。どっちの返事でもいい、とにかく僕は待ってるから』


・・・、私の周りにいる男性って、何でみんなこんなに優しいんだろうか。


あ「あ・・・、うん、別にそういう訳じゃないんだけど」

ル「それなら良かった。Aはやっぱりいつでも笑っていてほしいから。・・・他の誰かのための笑顔でもいい、笑ってた方が可愛いよ」

あ「・・・、ルイ。気持ち悪い」

ル「ひどいな、本心から言ったのに」

あ「うそうそ、ありがとね。笑顔が一番だよね、ルイのおかげで笑顔になれたよ」


どうしよう、こんな風に誰かから想いを告げられたのは生まれて始めてだから、どうしていいのかわからない。
こんな時兄弟がそばにいてくれたら、相談できるのに。

あぁ、だめだ決心が鈍ってくる。
もう日本には帰らないと決めたのに。
兄弟には二度と会わないと・・・、決めたのに。
こんなに会いたくなるなんて、思ってもいなかった。
誰にも相手にされなくてもいい、認められなくてもいいからあのまま朝日奈家にいれば良かった。
私に向けられていない笑顔でもいいから、眺めていたかった・・・。


あ「今頃、どうしてるんだろ？」




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申し訳ありませんでした。
やっと更新です。
色々考えたんですが、続編に行く事決定です。

それでも月日は過ぎていく。→←誕生日。

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