「ＢＲＯＴＨＥＲＳ ＣＯＮＦＬＩＣＴ」 行ってきます・・・そして、さよなら２。

誕生日。 ページ41

朝日奈家ｓｉｄｅ

雅「今日はAの誕生日だから、早めに帰ってくること！」

全「了解！」

右「絵麻さんも、今日の夜は腕を振るってくださいね」

絵「はい！Aさんの好きなものたくさん作りましょう！えっと、唐揚げにエビフライ、ハンバーグ・・・、ポテトサラダ！後は・・・、とっておきのケーキですね」

右「メニューだけ聞いてると、小学生の子供が好きそうなメニューばかりですね」

絵「そんなこと言ったら、きっとAさん激怒ですよ？」

右「フフッ・・、そうですね。怒られますね」

Aがうちを出て行ってからもうすぐ２年の月日が経つ。
最初のうちこそあまり元気が無い兄弟たちでしたけど、今では以前と変わりないくらいまでになりました。
今年は誰が言いだしたのかわかりませんが、Aの誕生日をすることに。
去年は何かとショックが多すぎて、祝ってあげることができませんでしたが、今年は盛大に祝ってやるつもりです。
二十歳になった、めでたい誕生日なのですから。


風「ねぇ、Aねぇから本当に何も連絡ないの？」

右「なんだ、まだいたのですか？」

風「だって、そこにいるもうひとりのねぇさんだって、まだ学校に行ってないじゃないか」

右「ま、まぁそうですが・・・」

風「ねぇ、本当に何も連絡ないの？」

右「えぇ、手紙も来ませんし、メールもありませんね」

風「それで、平気なの？心配じゃないの！？」

右「心配ですよ？平気でいる者なんて１人としているわけ無いじゃないですか」

風「でもさぁ、主役がいないのに誕生日パーティーなんて・・・、寂しすぎないか？」

右「風・・・？風斗？・・・。行ってしまいましたね」

絵「今・・・、風斗君・・・、泣いて」

右「絵麻さん、言わないでやってもらえますか？風斗は小さいころから本当にAの後ばかり付いていたので・・・、今まで良く耐えていたと思いますよ」

絵「はい、解りました・・・」

右「今でもあなたは自分の事を責めていますよね？それはもうやめてください」

絵「・・・でも」

右「いいですね？本当の家族なんですから。謝って許してもらったらそれで終わり・・・それでいいんですよ？」

彼女は、変わった。
今のこの彼女とならきっとAは上手くやっていけるに違いないのに・・・。





その日の夜は盛大にAが二十歳になった誕生日パーティーが行われました。

全「A誕生日おめでとう！！！」

３年後→←ご褒美。

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