「ＢＲＯＴＨＥＲＳ ＣＯＮＦＬＩＣＴ」 行ってきます・・・そして、さよなら２。

いるべき場所。 ページ37

朝日奈家―

いつもと同じ朝が来る。
でも、Aはいない、いるべき場所にいない。
このことに気づくのが遅すぎたなんて、・・・いつまでも変わらないと思ってた。
大切なものって、なくなって初めてどんなに大切だったか気づくんだよね・・・。

この時間なら、いつも台所で食事の支度をしてくれて『おはよう』って声をかけてくれたのに。
もうその声が聞けないなんて、考えられない。

ねぇ、キミは一体いつ僕たちのもとへ帰ってきてくれるの？
居場所が分かったら、すぐさまキミを連れ戻すのに。
何よりも大切な・・・A。




右「おはようございます」

絵「お、おはようございます。あっ、あの私お手伝いしてもいいですか？」

右「もちろんですよ？これからも時間があったら手伝っていただけると私も助かります」

絵「ありがとうございます」

右「家族なんですから、助け合って行かないと・・・ね？」

雅「ふぁ〜、おはよう・・・。昨日は帰ってくるのが遅くって晩御飯食べるタイミング逃しちゃったんだよ。絵麻ちゃん、僕のご飯大盛りね」

右「雅臣兄さん、あと少し待ってください」

絵「はい、雅臣さん！大盛りですね。今日もお仕事なんですか？」

雅「うん、今日は日勤なんだ。でも、昨日夜遅くまで詰めてたから、昼で帰ってこられる予定だよ」

祈「おはよう」

右「おはようございます。今日も早いんですか？」

祈「ううん、別に。なんとなく早く目が覚めたから」

絵「あ、あの。祈織さん、お、おはよぅ・・・」

祈「どうしたの？いつもそんな小さな声じゃないのに、いつも通り元気にしてたほうがいいよ？」

絵「おはようございます、そうですね元気じゃないと、ですね」

雅「ほらほら、僕お腹すいちゃったんだよ。倒れそう」
絵麻ちゃんは顔を真っ赤にして、今にも泣き出しそうな顔をしている。
やはり、昨日の今日では気持ちもスッキリと切り替わらないのかな？

昴「ただいま」
ロードワークから帰ってきたのだろうか、珍しく息が上がっている。

昴「あぁ、俺早くプロ選手になりたいからさ、少し距離伸ばしたんだよね」

要「すごいね、すばちゃん。有言実行第一号になるかな？」

椿・梓「おはよう、今日の朝食は何？」

風「僕は、今日の夜は撮影で遅いから、夕食はいらないからね」

流「おはよう、・・・みんな、髪の毛乱れてる」

侑「腹減ったー、早く飯食いたい！」

弥「おはよー！おねぇちゃん」

絵「おはよう、弥ちゃん。もうすぐご飯できるからね」

囚われた、まま。→←出世払い。

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