「ＢＲＯＴＨＥＲＳ ＣＯＮＦＬＩＣＴ」 行ってきます・・・そして、さよなら２。

電話。 ページ24

プルルルル・・・・・・。

あ「もしもし？お母さん？Aだよ！朝早くからごめんね」




あ「私ね、一人暮らししようと思うんだ。って言うか、もう家を出ちゃった」




あ「だって、もう高校卒業するんだよ？一人暮らしって憧れてたんだよね」




あ「だから、大丈夫！心配しないでよ」




あ「何かあったのかって？やだなー、お母さんってば！絵麻ちゃんが来てくれて私とっても嬉しかったし、楽しんでるから。でも絵麻ちゃんとは、もうちょっと一緒にいて、仲良くしたかったけど・・・」




あ「落ちついたら、連絡するから、・・・ほら、ヘンな勘ぐりしないでよ」




あ「最後に、お兄ちゃん達に伝えてくれる？・・・・」



あ「今までたくさん愛してくれてありがとう、私はこれで十分だからって。これからは絵麻ちゃんの事を、たくさんたくさん愛してあげて・・・って。ごめん、今公衆電話からだから、もう切れちゃいそう・・・」



通話終了―

あ「ごめんね、お母さん。行ってきます、そして・・・さようなら」
多分、もう二度と会う事はないでしょう。



ル「さ、Aもう搭乗ゲート開いてるからそろそろ行こう？」

あ「うん、機内食早く食べたいなー」

ル「食いしん坊だね」

あ「だって、１２時間でしょ？長すぎるじゃん」

ル「ビジネスクラス、初めてでしょ？」

あ「そう、だからすっごく楽しみ。・・・でも、私エコノミーで良かったんだけど？」

ル「Aはもう僕たちの家族なんだから。全て一緒なの」

僕たちの家族・・・か、もう離れ離れになっちゃうけど１４人の兄弟と優しい父と母。
そして、もう私を無条件で迎えてくれる新しい家族がある。
私、こんなに幸せでいいのかな？

あ「ねぇ、ビジネスクラスってどんな感じなの？」

ル「それは、見てからのお楽しみ！ってことで」

２人で笑いながら、走って搭乗口へまっしぐら。
これから私の新しい生活の幕開けだ。
楽しまないと、損だよね？



私は搭乗ゲートに背を向けて−

あ「行ってきます！」
頭を下げた。
周りを歩いている人たちはびっくりしていたけど、恥ずかしくなかった。


優しい笑顔で、ルイとおじさま、おばさまが待っていた。


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行っちゃいましたね。
遠いですよ？フランス。
帰ってくるんでしょうか？

彼女も、被害者？→←別れ。

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