「ＢＲＯＴＨＥＲＳ ＣＯＮＦＬＩＣＴ」 行ってきます・・・そして、さよなら２。

幸せ。（絵） ページ15

右「・・・・さん？絵麻さん？どうかしましたか？」

絵「あっ、すみません。ちょっと考え事してました」

右「そうですか？私の方は準備出来ましたよ。それでは、そろそろ食事にしましょうか」


全「いただきます」

雅「弥、ゆっくり食べなさい。誰も取ったりしないから」

弥「だって、おいしいんだもん！サラダもっとちょうだい！」

絵「弥ちゃん、たくさん食べてね。おねぇちゃんいっぱい作ったから」

弥「うん！僕このサラダ大好き！また作ってね」

要「ホント、わたわたの言うとおり、このサラダおいしいね」

椿「京兄ー！カレーおかわり！」

梓「椿、子供じゃないんだから自分でよそってくればいいのに」

絵「いいですよ、私がやってきますね。他におかわりされる方いますか？」

昴「・・・じゃ、俺も」

右「たくさん作ってありますから、ゆっくり食べても大丈夫ですよ」

侑「今日補習受けてきたから、腹減ってんだよ！俺もおかわり！」

琉「みんな、・・・ちゃんと・・・噛んでる？」

風「バカみたい、そんなにがっつくなんてみっともないと思わないの？」

祈「僕は、もういいよ。ごちそうさま・・・」

絵「祈織さん、もういいんですか？」

祈「・・・うん、もう部屋に戻ってるから」


誰も、あの女の話題を出してこない。
いつもだったら、『呼んできた方がいいんじゃないか』とか『後で持って行ってあげればいい』とか、気にしてるくせに。
まぁ、今日はもともと出かけて行ってるわけだから、気にしたってしょうがないんだけどね。


右「絵麻さん、今日は私が後片付けをやっておきますから、たまには部屋でゆっくりしていてください」

絵「いいんですか？でも右京さん１人では片付けるの大変だと思うんですけど」

右「大丈夫ですよ、ありがとうございます」

椿「梓ー、部屋で読み合わせするの手伝ってよ！ちょっと煮詰まっちゃってさー」

梓「嫌だ・・・、って言ってもだめなんでしょ？」

椿「もっちのろん」


今日の夕飯は楽しかった、明日も、また明後日もこの幸せが続くといいのに。
あの女が帰ってこなけりゃいいのに。
そしうしたら、本当の幸せが手に入る気がする。

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