「ＢＲＯＴＨＥＲＳ ＣＯＮＦＬＩＣＴ」 行ってきます・・・そして、さよなら。

もぎゅもぎゅ。 ページ6

全「いただきまーす！」

もぎゅもぎゅ・・・。
みんなひたすら食べてる。
ここだけの話、兄弟の作る食事はとてもおいしい。
見習いたいと一緒につくらせてもらったりしているが、まだまだ足元には及ばない。
京兄は弁護士をしていて忙しいはずなのに、掃除洗濯も完璧に行っている。
私も少しでも力になれればと、洗濯物を取り込み畳んでみたり、共同風呂の掃除をしてみたりして入るが忙しい事には変わりない。

侑「京兄ー、メシおかわりー！」

右「こら！侑介、口に物を入れたまま喋ってはいけません！」

あ「いいよ、侑介私がよそってきてあげる」

昴「・・、じゃ俺もいいか？」

あ「もちろーん！良いに決まってるじゃん。他に誰かおかわりする人！」

弥「僕もー！」

あ「弥ー、たくさん食べて早く大きくなってね！」
そう言いつつ、３人分のご飯をよそう。

あ「はい、どうぞー。おかわりはいつでも言ってね。絵麻ちゃんも遠慮しないでね」

椿「Aー、『あーん』して！」

梓「椿！急になんてこといいだすの？」

椿「だって、そーゆーことって、急にしてもらいたくなるじゃん！」

あ「だーめ、自分で食べなさい。良い大人なんだから」

要「えー、俺もしてもらいたいんだけど・・・だめなの？」
なんだとおぅ？
いい年こいた大人が、寄ってたかって女子高生に『あーん』しろだと？

雅「要も、椿も、今日くらいは大人しくしてないと」

右「今日くらいはって・・・、いつも大人しくしていてもらわないと困ります」

ほら絵麻ちゃんが笑っちゃって、ご飯が食べられないじゃない。

弥「あ、そーだ！」
と、テレビをつける。
そしたら、画面いっぱいに今人気のアイドルグループが映し出された。

絵「あ、アイドルの朝倉風斗君ですね」

椿「胡散臭い笑顔だよねー」

要「何人の女の子たちがこの笑顔に騙されてるんだろうね？」
などと口ぐちにはやし立てる。

絵「え？みなさん嫌いなんですか？」

祈「・・・誰も話してないの？・・・、風斗はね、１２番目の弟なんだ。侑介の下になるんだけど、本名は朝日奈風斗って言うんだよ？」

雅「今はツアーだから、そのうち帰って来るとは思うけど。口は悪いけど良い子だよ」

あ「そりゃ、ビックリだよね。医者・弁護士・生臭坊主・声優・アイドルが揃う家族なんてなかなか無いよね」

要「俺・・・何気にひどい事言われてる・・・Aちゃん。これも愛の鞭？」

疲れたよねー。→←お腹すいた・・・。

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