誕生日。 ページ41
来週はすば兄が二十歳になる誕生日が控えている。
平日に誕生日会を行うのは無理そうなので、今週土曜日に家族全員で祝う事にした。
普通だったら、そんなに盛大に開かないんだけど、二十歳って事で☆
右「せっかくですので、Aと絵麻さんで昴の誕生日ケーキを作ってもらえないでしょうか?」
絵「私なんかがつくってもいいんでしょうか?」
右「もちろんですよ。家族なんですからね」
あ「京兄・・・、私ケーキ作れないから他の事でお手伝いするよ」
右「だったら、絵麻さんに教えてもらったらどうですか?」
あ「でも、こんな大事な記念のケーキを失敗したら、後味悪いじゃん・・・」
絵「私だったら、1人で大丈夫ですよ。Aさんはお料理苦手みたいですし」
あ「・・・そ、そうそう。ケーキ以外の事は全部私に任せて!」
右「はぁ、そうですか。昴も喜ぶと思ったんですが」
絵麻ちゃんと一緒にケーキを作りたいのはもちろんだけど、本当に失敗しちゃったら嫌だからなぁ。
面と向かって、『まずい』なんて言われたら、泣けちゃうよ。
私だって、一応年頃の女の子なんだから・・・さ。
祈「ねぇ、A最近全然食事の手伝いしないんだね」
あ「あーうん、そうだね。絵麻ちゃんの方がお料理上手だし、それにみんなの口にも合うみたいだから、お願いしちゃってるんだよね」
祈「彼女の方が上手?僕はAのお味噌汁大好きなんだけど?最近全然作ってくれないからさ・・・」
あ「ありがとうね、祈織・・・。でも、やっぱり無理かな」
祈「無理って?どういう事なの。何が理由でもあるの?」
あ「理由って、そりゃ絵麻ちゃんのお料理の方がおいしいって言われたら、作れなくなるのもわかるでしょ?」
祈「彼女の料理の方がおいしい?」
あ「・・・、うん。そうみたいだね」
祈「誰がそんなこと言ったの?」
あ「それは、分からない。知りたくもない・・・よ」
・・・駄目だ、これ以上話したら涙が出てきちゃうよ、祈織。
あ「祈織、今の話だけど、誰かに話したら祈織の事嫌いになるから。二度と話さないからね」
祈「・・・?A?ちょっと待って」
あ「そういう事、少しでも誰かに話したら、祈織と私の仲は真っ二つに壊れるから」
そういうのが精一杯で・・・。
私は自室に駆け込んだ。
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無神 杏李(プロフ) - 続編来ましたねぇー♪♪たのしみです!どうなるのかドキドキが止まらない… (2013年12月4日 22時) (レス) id: 4470c252d3 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - もお、泣けてくるわ。続き行きます! (2013年12月4日 21時) (レス) id: 5a39202ede (このIDを非表示/違反報告)
めぎめぎ(プロフ) - のんさん» いやいや、50話使いきったよ。続編の方もよろしくお願いするでやんすよ。はぁ、夢主ちゃんどうなっちゃうんだろうね。心配だわー。 (2013年12月4日 9時) (レス) id: bdd382840f (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 面白かった!お疲れ様!傷ついでばっかりの夢主ちゃん、幸せになってほちい。更新頑張って下さい! (2013年12月4日 5時) (レス) id: 5a39202ede (このIDを非表示/違反報告)
めぎめぎ(プロフ) - 無神 杏李さん» ありがとうございます!そう言ってもらえるととてもうれしいです。 (2013年12月3日 9時) (レス) id: bdd382840f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぎめぎ | 作成日時:2013年11月17日 0時