「ＢＲＯＴＨＥＲＳ ＣＯＮＦＬＩＣＴ」 行ってきます・・・そして、さよなら。

パニック。 ページ40

あれから、私はすぐ眠りこんでしまったようで・・・。
気付いた時は、披露宴は終わっていたみたい。
枕元に、ひか兄が立っていた。

光「起きた？もう披露宴は終わったよ？Aの事みんな待ってたけど？」

あ「ひか兄、ごめんね。私眠っちゃったみたいで・・・」

光「ん、熱もだいぶ引いたみたいだな、帰りは俺が送ってくから」

あ「いいの？だってひか兄住んでる所違うし・・・」

光「今日はみんなで夕食を囲むらしいから、俺もあっちに行くんだよ」

あ「そうなんだ、でもまだ私食欲ないな・・・」
もちろん正直な話だけど、食卓にはつきたくない。

光「京兄にお粥でも作ってもらったら？」

あ「そうする、食べて早目に寝るよ」


光「披露宴の事聞かないの？盛大な式だったよ？」

あ「ま、多分想像がつくからね、つば兄とあず兄が司会したんでしょ？上手く行くに決まってるじゃん。それから、多分かな兄と祈織と風斗は女の人に囲まれちゃってて・・・、なつ兄とすば兄は相手の事気にしながらお互い黙ってて・・・、るぃ兄はほわーんとしてて・・・、侑介は料理に夢中・・・、京兄は周りからそれを監視・・・じゃなくて見守ってて。で、最後に雅兄は弥の子守り！どうだ、当たったでしょ？」

光「俺は？何してたと思う？」

あ「うーん、正直言って・・・。分かんない。女装してたらキャピキャピしてそうだし、でも今日は男装だからきっと壁にもたれて、人間観察？」

光「・・・良く分かってんじゃん。当たり・・・だよ」


光「だからね・・・、色んな事に今日は気付いたかな。A、俺がついてるから大丈夫だよ」

あ「大丈夫って、良くわかんないけど、ありがと」

光「さて、お姫様、家へ帰りますか？それとも内緒でどっかに２人で出かける？」

あ「遠慮しておきます。病人なので」


久しぶりにひか兄の車に乗せてもらって、家へと帰った。

それが、ひか兄は兄弟の誰にもそれを言わなかったので、披露宴会場ではちょっとしたパニックが起きていたそうで・・・。
後で、京兄にこっぴどく叱られていたそうだ。
笑っちゃいけないけど、その光景が目に浮かぶ。

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