帰る。 ページ38
雅「あ、Aちゃんこんなところにいたんだ!」
あ「こんなところって何よー!」
雅「いや、みんなが探してたから」
美「まず挨拶に来てくれたのよ。それに私が話しかけちゃったから」
雅「なるほどね、・・・Aちゃん、もしかして体調悪い?」
あ「へ?・・・ううん、そんな事 雅『熱があるじゃないか!』・・・ありました」
雅「母さん、どうしよう。もうすぐ披露宴だけど、Aちゃんはゆっくり寝かせておいたほうがいいと思うんだ」
美「そうね、身体の調子が悪いなら仕方ないわ。医務室があるからそこで少し休んできたら?」
−医務室
雅「ねぇ、今朝僕たちだけで行ってって言った時は、もう熱があったんでしょ?」
あ「そうでもないよ、ちょっと熱っぽいかな?ってくらいで」
雅「だめ、嘘は。僕だって医者のはしくれだよ?見れば分かるんだから」
あ「ごめんなさい、だって体調が悪いなんて言ったら、みんな困るでしょ?」
雅「どうしてAちゃんは自分の事を言ってくれないの?誰にも言わないで自分で全て解決しようとする・・・。それは悪い癖だよ?」
あ「普通の日ならまだいいけど、今日は披露宴だから・・・」
雅「他の兄弟と、絵麻ちゃんのお父さんには僕の方から説明しておく。だからAちゃんはここで披露宴が終わるまで寝てて」
あ「やだよ、こんなところで寝てたくない。披露宴に出ないなら家に帰って寝てる」
やだよ、家のベッドでゆっくり寝たい。
雅「だめだよ、誰がAちゃんの看病するの?」
看病なんていらない、してほしくない。
あ「大丈夫だよ、寝てれば治るから」
雅「とにかく、また後で来るからちゃんと寝てるんだよ?」
拷問だ−。
コンコン−
昴「A・・・、その大丈夫か?」
あ「んー、すば兄?ごめんね、なんだか熱が出ちゃったみたいで」
昴「お前、最近ちょっと無理してるだろ?俺でも分かる」
あ「無理って言えば、無理してるかな?受験勉強やり始める時期が遅すぎたから」
昴「それ以外にも、あるだろ?」
あ「それ以外?・・・なんだろう」
昴「いいか?自分ばっかりため込むなよ?言いたい事があるならはっきりと言え」
あ「・・・・・」
昴「声に出して言わないと、伝わらない事もあるんだからな」
あ「うん、分かったよ。すば兄ありがとう」
分かったようで、分かっていない私でした。
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無神 杏李(プロフ) - 続編来ましたねぇー♪♪たのしみです!どうなるのかドキドキが止まらない… (2013年12月4日 22時) (レス) id: 4470c252d3 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - もお、泣けてくるわ。続き行きます! (2013年12月4日 21時) (レス) id: 5a39202ede (このIDを非表示/違反報告)
めぎめぎ(プロフ) - のんさん» いやいや、50話使いきったよ。続編の方もよろしくお願いするでやんすよ。はぁ、夢主ちゃんどうなっちゃうんだろうね。心配だわー。 (2013年12月4日 9時) (レス) id: bdd382840f (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 面白かった!お疲れ様!傷ついでばっかりの夢主ちゃん、幸せになってほちい。更新頑張って下さい! (2013年12月4日 5時) (レス) id: 5a39202ede (このIDを非表示/違反報告)
めぎめぎ(プロフ) - 無神 杏李さん» ありがとうございます!そう言ってもらえるととてもうれしいです。 (2013年12月3日 9時) (レス) id: bdd382840f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぎめぎ | 作成日時:2013年11月17日 0時