「ＢＲＯＴＨＥＲＳ ＣＯＮＦＬＩＣＴ」 行ってきます・・・そして、さよなら。

フラフラ・・・。 ページ37

１０時半にタクシーを拾い、披露宴会場へ。
だいぶ熱は下がったけど、やっぱり体がだるい。
最近ホント不摂生だったからだね、あー丈夫な身体が欲しい。


あ「無駄にでかいな、この会場」

さて、まずは新婦控室でも探すかな。
なれない靴だし、フラフラするし。
髪の毛も下ろしたまんま、お化粧もしてない、リップだけ。
そんな気力なかったしね。


あ「ここだ・・・」

コンコン−
？「はい、どなた？」

あ「私だよ、Aです」

美「あら、Aちゃん入って入って！」

あ「今日はおめでとう、美和お母さん。とってもきれいだね」
美和お母さんのウェディングドレス姿はとてもきれいだった。

美「ありがとう、Aちゃんも・・・、ってどうかしたの？顔色ちょっと悪くない？」

あ「う・・・、ちょっとね、でも大丈夫薬飲んできたから」

美「そう？そこに座ってゆっくりして」

あ「誰か兄弟は来た？」

美「一通り全部来たわよ？後絵麻ちゃんもね。Aちゃん絵麻ちゃんとは上手く行ってる？」

あ「うん、多分ね。絵麻ちゃんも私も忙しくってなかなか時間帯が合わなくって」

美「受験生だものねー。あんまり頑張り過ぎちゃだめよ？」


美「Aちゃんのウェディングドレス姿、早く見たいわ」

あ「ウェディングドレス・・・って！ムリムリ、相手がいないから！」

美「家の息子たちはどうなの？結構粒ぞろいだと思うけど？」

あ「兄弟でしょ？それに私なんか対象外だからね。今はもうみんな絵麻ちゃんに夢中だよ。特につば兄とか侑ちゃんとか！京兄も一緒に台所でお料理してるしね」

美「あら？そうなの。てっきり椿はAちゃんの事が好きなんだと思ってたけど」

あ「ないない、絶対ない。今なんか絵麻ちゃんべったりだから。それに絵麻ちゃん可愛いからねー、ビジュアル面でも完敗、女子力も完敗って感じで、敗北よ」

美「・・・、Aちゃんごめんね。無理させちゃってるかしら？」

あ「無理なんかしてないよ？妹が出来て凄く嬉しい。でも、女の子との付き合いがまだ難しくって・・・ね」

美「これからゆっくりと向かい合って行けばいいんじゃない？」

あ「そうだよね、私もっと絵麻ちゃんに話しかけてみるよ」


？「母さん？ちょっといい？」
そう言いながら入ってきたのは・・・。

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