「ＢＲＯＴＨＥＲＳ ＣＯＮＦＬＩＣＴ」 行ってきます・・・そして、さよなら。

女王様。(絵） ページ27

絵麻ｓｉｄｅ

旅行日程が決まった。
しかも邪魔なAは今年は行かないらしい。
これって、凄くラッキーなんじゃない？まさに天は私に味方してるって感じよね？
旅行中に、もっともっと兄弟を私の味方につけておかないと・・・。


絵「Aさんどうかしたんですか？何か楽しい事でもあるんですか？」

あ「あ？え、いや何にもないよ？」

絵「そうですか・・・。何か嬉しそうな顔をされていたので」

あ「もうこんな時間だよ！いってらっしゃーい！」

さっきの私たちのこの会話で、また不機嫌になってる兄弟がいる。
ウフフ、本当に１人で留守番するために残ったのか疑ってるみたい。

椿「なー、梓。Aって本当に留守番するつもりなのかな？」

梓「どうしてそんなこと思うの？」

椿「だって、さっきのAの顔見た？俺たちがみんな出かけて一人ぼっちになるのに、ニコニコしてるんだぜ？」

梓「別に、僕は何とも思わなかったけど？椿はあそこでAが泣いて寂しがった方が良かったっていうの？」

椿「べ、別にそういう訳じゃないけど。今までずっと一緒に行ってたのが今年は急に行けなくなって・・・。なんか変だと思わない？」

梓「別に？受験生だからでしょ。それに悲しそうな顔したら僕たちが行きづらくなると思って、わざとそうしたかもしれないでしょ？椿はAの事疑ってるの？」

椿「だって、最近のAって変わったと思わない？メシだって最近は全然作ってくんねーしさぁ」

要「ほらほら、つーちゃんAちゃんがそんな急に変わるわけないでしょ？変わったのはむしろつーちゃんの方じゃないの？」

椿「はぁ？かな兄何言ってんの？」

右「こら、そこ。ここは空港ですよ？周りに人がたくさんいるんですから、静かにしなさい」

梓「椿、この話は向こうに着いてから・・・ね？」

こんな時でもAの話題って言うのも気に入らないけど。
だんだん不満も出て来て、良い方向に向かってる。
この旅行で私が、悩んでる姿を少しずつ見せていけば・・・、旅行後に家に帰った時のみんなの反応が見ものよね。
さて、誰から相談しよっかなー？
朝日奈家の女王様は、私だってことを思い知らせてやらないとね。

祈「どうしたの？さっきから凄く笑顔だよね？そんなにこの旅行が楽しみだった？」

絵「えぇ、もちろんです。凄く楽しみですよ」

誰からにしよう。（絵）→←一人きり。(題名変えました）

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