「ＢＲＯＴＨＥＲＳ ＣＯＮＦＬＩＣＴ」 行ってきます・・・そして、さよなら。

そっか。 ページ21

右「A、受験生だという事も分かっていますが、彼女、絵麻さんに甘えてばかりいてはいけませんよ？」

あ「甘えてる？」

右「そうですよ？最近は食事の支度もしませんしね。忙しいのも分かりますが、それは彼女も同じでしょう」

あ「あー、そ、そうだね」
京兄・・・、私お掃除とお洗濯はなるべくやってるつもりだったんだけど。
まだ、認めらてないくらい些細なことだったんだね。

右「できれば、リビングの掃除や洗濯の手伝いくらいしても良いとは思うんですけど」

あ「うん、分かった。これから気を付けるね」
もう少し、もう少し頑張ってみよう。

右「よろしくお願いしますよ」


−自室にて
あ「はぁ・・・、私としては結構頑張ってたつもりだったんだけど、まだまだだったのかな？」
ベッドに寝っ転がりながら、枕をギュッと握りしめる。
あれ？なんだか天井が滲んできた、涙が出てきちゃったのかな。
なんか最近ちょっとへこむ事が多いかな、不安定になってきちゃってるんだろうか？
まだ昼間は学校に行ってるからいいけど、夏休みになったら辛いかも・・・。

あ「また、今年も旅行に行くのかな？なんかずっとみんなと一緒にいるのイヤかも」
いかんいかん、ネガティブシンキングだよ、悪い方に考え過ぎかな。

あ「今年は勉強合宿に参加しようかな、後補習コースを全部受講しよう」
そうすれば、あまり夏休みも家にいなくていいし、旅行も参加しなくてもいいだろう。
明日にでも先生に申し込んでおこう、なんたって受験生だし。

さて、洗濯物でも取り込んでこようかな。
やれることは、やらなきゃね。



あ「今日もたくさん洗濯物あるなぁ、１３人分だからね当たりまえか」

？「久しぶりに帰ってきたんだけど、お帰りは？」

あ「へっ？・・・・あ、風ちゃん・・・。お帰り」
凄い久しぶりじゃない？
ツアーだったり、ドラマ出演だったり最近忙しかったからね。

風「さっきリビングに行ったら、あの女とバカ達がお茶してたけど？」
何で、ねぇさんはいなかったの？なんて顔して見てくる。

あ「あー、そうなんだ。私はさっきまで部屋にいたから」

風「ふ・・・ん、誘われてないんだ」

あ「・・・っ、傷つくなぁ。その言い方」
ホント、私誘われてないね。

風「なんで、あの女がちやほやされてるのか分かんないんだけど？」

あ「風ちゃん、そんなこと言っちゃいけないよ？絵麻ちゃんは良い子だよ？」

仲間はずれ？→←それから。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す