「ＢＲＯＴＨＥＲＳ ＣＯＮＦＬＩＣＴ」 行ってきます・・・そして、さよなら。

帰りたいのにぃ。 ページ3

今日は京兄に早く帰ってきてほしいと言われた。
お母さんが再婚して、新しい妹が家に来るらしい！
今までずーっと男兄弟の中で暮らしてきた私にとっては、女の姉妹それも妹が出来るなんて飛び上がるくらいに嬉しい。
だから、今日は祈織と速攻で帰るつもりが・・・。

女「A先輩、生徒会の事で分からない事があるので、生徒会室に来てもらってもいいでしょうか？」
なんて、言われてしまった。
そう、私は去年生徒会役員をしていたのだ。

あ「うーん、今日は少し用事があって急いでるんだけど・・・。いいよ、今からすぐ行こう」
祈織にメールで伝えておこう。

あ「祈織へ、少し生徒会の子に呼ばれたから、遅くなります・・・と。京兄に伝えておいてね。なるべく急いで帰ります・・・。これでいっかな。えいっ、送信！」

生徒会へ行くと・・・、結構大変そうなのが一目で分かった・・・。
みんな必死な顔つきで資料と格闘している・・・、すぐには終わらない予感。


−お兄ちゃんからの、メールだよ−
へ？いつの間に着信音が変わった？！
場違いな、かな兄の甘い声が携帯から流れてくる。

あ「わっ、ご、ごめん！私も今びっくりした！」

男「せんぱーい、いつも面白い着信音ですねー」

女「A先輩、これってどうすればいいんですかー？」

えっと、メールの内容は・・・。
あ「ふむふむ、右京兄さんにはちゃんと伝えておくね。生徒会の事でしょ？頑張ってね・・・、って祈織ー！内容は祈織なのに、着信音はかな兄って・・・とほほだね」

女「A先輩って、メールとか呟きながら読むタイプなんですね」

男「気づかれたくないメールとかも、声に出しちゃうんじゃないですか？」

あ「あー！そんなことはいいから、早くかたづけちゃうよ！」


２時間後−
あ「・・・・、やっと終わった。ごめんね私急いでるからこれで！バイバイ」
急げー、急げー、早く妹に会いたいよぉ〜。

あ「そうだ、祈織メールしとこ・・・、えと、今から帰ります、もう妹来ちゃった？早く会いたいよー・・・って、送信！」



いつもなら自転車で３０分かかる道のりを、１５分で走りきった。
でも、疲労感・・・半端ない。
可愛い、妹のためなら・・・、ってか可愛いと良いな。
仲良くなって、一緒に買い物行ったり、映画にも行きたいな。
趣味が同じだといいな・・・、そう思いながら、エレベーターで５Ｆのリビングへ。

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