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21話 ページ4

先生…いや、神崎さんが唖然と口を開くと同時に風祭さんも口元を片手で覆う。



一「あんたは27年前の復讐のために、十文字村のことについて何年もかかって徹底的に調べ尽くした。ミイラのことも。花嫁は教会に閉じ籠るしきたりのことも。…そしてあんたは若葉の結婚式を舞台にした殺人計画を思いついたんだ!」


美雪「そんな…っ」


『あんたは小田切進の名を語り……教師として、時田家の一人娘、若葉に近づき…恋人同士になった』



あたしは半袖パーカーのポケットから写真を取り出して広げた。



『こんな写真を撮られる関係にね』



神崎さんが写真を見つめる。



『だけどあたしたちはこの写真を初めて見た時にあんたに疑いを持ったよ』



はじめちゃんが写真を覗き込みながら話す。



一「若葉がカメラにまったく気付いていない所を見ると暗視用カメラで隠し取りされたんだろ。けどなぜあんたはカメラの方向を向いているんだ?」



あたしはその言葉と同時に写真を神崎さんの目の前の床に投げ捨てた。



『自分が撮ったからでしょ。多分リモコンのようなものを使ってシャッターを押したときにカメラの位置が気になってつい目線を向けたんだろうね』


一「少しでも早く殺人計画を実行したいあんたは、この写真を若葉の実家に送り付けた。そうすることによって若葉は実家に連れ戻され、1日も早く結婚をすることになるだろうと考えたんだ」



神崎さんは顔色を変えずじっと見つめている。



『おそらくあんたは若葉と落ち合わせた後も、連れ戻された場合をどうするか…。若葉はあんたに言われた通りに殺人まで犯して一緒に逃げようとしたんだ』


一「教会でなんらかの仕掛けをして十字架を落としたのもあんただな!あんたにはまんまと騙されたよ!!」



あたしの隣にいたはじめちゃんが神崎さんの隣を通り過ぎるように歩き出して彼の隣で止まる。
はじめちゃんが神崎さんを睨みつけながら言った。



剣持「神崎竜一。殺人容疑で逮捕する」



警部に合図をされた刑事さんが動き出して神崎さんに近寄った時、神崎さんは刑事さんの手を跳ねのけて、警部さんも押し退けて美雪を連れ去ろうとした。



『美雪っ!』



気付いたあたしが美雪をこっちに引っ張ると神崎さんは舌打ちをしてあたしの腕を引っ張って隣の部屋へと向かった。
あたしは神崎さんに棚に押し付けられて、彼はその上にあった銃を手に取るとあたしの頭に向けた。
「さーちゃん!」と美雪が悲鳴に似た声を上げる。

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紗菜 - こんばんは、私も金田一シリーズ初代が一番好きで見てました。初代の夢小説って他には見かけないので一気に読み上げました。続き楽しみにしてます、更新がんばって下さい。 (2019年9月22日 0時) (レス) id: 83af26d21e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2019年8月6日 1時

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