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28話 ページ29

哀「彼が思い出しかけたのって……」

コナン「ああ……8年前、崖から落ちたときの記憶の一片じゃねえかなって思って調べてみたんだけど」

愛梨「その日は未明から雪で、ダイヤモンドダストは発生してなかったの」

哀「だったら……彼が見たのは何だったのかしら」

愛梨,コナン「うん……」

コナンと愛梨にもそれはわからなかった。

愛梨「そういえば元太たちは?」

愛梨はいつの間にか子どもたちの姿がないことに気付いた。

哀「冬馬君と遊びに行くって出てったわよ」

コナン「え?ったく……また何かたくらんでるんじゃねえだろうな」





朝食を終えた阿笠博士は、蘭、小五郎、園子と共にロッジから出てきて、階段を下りながら辺りを見回した。

阿笠「はて、あの子たちはどこへ行ったんだ?」

園子「キャンプ場の方じゃない?そこで記念式典、やるんだよね?」

園子が訊くと、蘭は腕時計を見た。

蘭「うん、10時からって言ってた。あと一時間ちょっとね」

阿笠「また悪さしてなかればよいんじゃが……」

小五郎「そのときは、今度こそこの拳が!」

小五郎は拳をギュッと握りしめて見せた。
後から灰原と一緒に出てきたコナンと愛梨が苦笑いする。
するとそのとき、駐車場に一台のジープが止まり、背中に『北ノ沢ダム』と書かれた制服を着た二人の男性職員が降りてくるのに蘭が気づいた。

蘭「あ、ダムの人たちだ」

阿笠「記念式典に参加するために降りてきてんじゃろう」

阿笠博士がそう言うと、園子は「それよりダムをほったらかしにして大丈夫なの?」とあきれた顔をした。
すると、

「ご心配なく」
「ちゃんと留守番が二人いますっけ」

職員がすれ違いざまに答えた。

園子「え、聞こえちゃいました!?」

「ここのコーヒーくらい飲ませて下さいよ」
「ご心配かけまーす」

職員たちは笑顔で小五郎たちに会釈して、ロッジへ入っていく。
コナンと愛梨がフッと笑い顔を上げると───向かいの立原家の玄関に冬馬の同級生の香織が立っているのが見えた。
コナンと愛梨は顔を見合わせると、

コナン「ボクたち、後から行くから」

愛梨「先に行ってて!」

コナンと愛梨が走ってロッジの前の道路を渡ると、

小五郎「走ると転ぶぞー!」

小五郎が注意した。

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さきっち(プロフ) - カノンさん» あっていますよ。小説ではそうなっているので (2016年12月10日 22時) (レス) id: f7c94deca4 (このIDを非表示/違反報告)
カノン - 20話のスカイツリーはベルツリーです (2016年12月10日 17時) (レス) id: bbf6c28e51 (このIDを非表示/違反報告)
榛風乃愛 - お願いなんですけど、偽名の名前って設定できるようにしてくれませんか?できなければ良いですけど (2016年8月13日 17時) (レス) id: 529c6859a3 (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ - 面白いです!他の作品も楽しみにしてます! (2016年4月16日 17時) (レス) id: 2aebc9cb9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2014年12月16日 20時

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