18話 ページ18
「おっはよー一青!朝だぜ!!」
『…おはよう塔子ちゃん。朝から元気だね…』
塔子が女子用のテントの出入口を開け、白っぽい朝の光を中に入れる。まるっこいフォルムの女子用のテントは6人が足を伸ばして寝転んでもまだまだ空きがあるくらい広い。普段はサッカーボールより小さいくらいのサイズで、地面に放れば膨らむ。仕組みがよく分からない。塔子がキャラバンに参加してから初めて知った存在だ。
目覚めは良い方ですぐに目の冴える塔子は、目覚めはあまり良くないらしい水城を起こすのが、水城が加入してからの日課になり始めていた。太陽の眩しさで目を細める水城を見て「うん大丈夫、今日も綺麗だ」と塔子は一人頷く。塔子は水城の顔が好きなのだ。
「まだ太陽は登りきってないけど、今日はきっとサッカー日和だぜ!ほらほら一青も早く準備準備!!」
『はーい…』
あくびをしながらのそのそと起き上がり目をこする水城。それが終われば塔子は水城の手とそばに置いていたタオルを取ってテントを出る。顔を洗いにいく、と言ってもキャラバンから出てくるキッチンの水道でだが。
『ごめんね、ありがとう塔子ちゃん』
「いいっていいって!さーて今日の朝ご飯は何かなー!!」
テンションの高い塔子だが結果的に言えば
『黒い霧…』
「現れたな…!!」
朝ご飯を食べる前にエイリア学園が現れた。なんでだよ!!地球と時間ズレてんの!?塔子は心の中で叫んだ。
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作者名:不二市 | 作成日時:2017年9月20日 9時