123話 ページ38
白川茜は気づいていないようだ。
ただ校舎側を向き俯いている。
何を考えているのだろう。
「白川茜さん」
僕がそう呟くと、ハッとしてこちらを向いた。
顔も城田芽亜里に似ていた。
僕に気づき近づいて来る。
その目は
ああ…この人もパラフィリアンなんだ…
僕の瞳を見る。
瞳を見た瞬間
「あ…しら…いし…」
しらいし?誰のことだ…?
僕の目に手を伸ばす。
真太郎と同じオキュロフィリアか?
でもそれなら他の奴らでもいい。
僕でなければいけない理由。
一体何なんだろうか。
白川茜さんが運動場側を向いた。
その時、A先輩が扉を開けた。
帝光中の制服を着て
白川茜の背後に佇む先輩。
懐から三日月の形をしたナイフを取り出し彼女に向けて振り上げた。
その瞳には殺意、憎しみ、怒り
そして悲しみで涙が流れていた。
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りんや(プロフ) - †閃光の舞姫† さん» コメントありがとうございます!そうなんですか!?パラフィリアはホントに良いですよ〜^^応援ありがとうございます!頑張ります! (2017年10月3日 0時) (レス) id: 683cd6e004 (このIDを非表示/違反報告)
†閃光の舞姫† - これ読んでパラフィリア気になって調べちゃいました!パラフィリアって奥が深いですね〜!更新、楽しみにしてます!ガンバです! (2017年10月3日 0時) (レス) id: 47c9036a7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんや | 作成日時:2017年8月8日 20時