102話 ページ16
翌日___
「おはよう、雪」
「おはよう、Aちゃん」
隣にはAちゃんが寝ていた。
フカフカのベッドの上に2人で一緒に寝たんだ。
夢じゃなかった。
コンコンッとドアを叩く音が聞こえた。
「Aお嬢様、雪様、おはようございます。凛様の朝食の仕度が出来ましたので、準備が整い次第大広間へお越しください」
「分かったわ、ありがとう」
メイドさんの声が聞こえた。
凛様とはAちゃんのお母さんの名前だ。
「じゃあ、着替えましょうか」
ベッドから降り、制服を来た。
制服を着ていてもAちゃんは綺麗だ。
大広間に着くとお父さんもお母さんもいて、4人で大きなテーブルを囲った。
「お、おはようございます」
私が緊張して言うと
「おはよう、よく眠れたかな?」
「おはよう、制服も似合ってるわね!可愛い」
2人ともニッコリと笑ってくれて、緊張は和らいだ。
朝食はお母さんの作ったものでとても美味しかった。
こんなに美味しいものを食べたのは初めて。
「お口にお合いになったかしら?」
「すっごく美味しいです!こんなに美味しいものを食べたのは初めてです」
「ほんとに!?良かったぁ」
お母さんはホッとした様子で胸を撫で下ろした。
「あ、お弁当も作ったの!」
「お母様、随分張り切ってるのね」
ふふっ、と笑うAちゃん。
「だってこんなに可愛い娘が2人もできたんだから、私嬉しくて…だから張り切るに決まってるじゃない!」
「凛は昨日からずっとAと雪ちゃんの事を話していたんだよ、自慢の娘だって」
「お父様はどうなの?」
「もちろん自慢の娘だよ、2人とも」
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学校についた。
いつもは嫌で嫌で仕方なかった学校もAちゃんが居れば大丈夫。
授業中は離れてしまうけど休み時間に会いに行ける。
大丈夫。
下駄箱はやっぱり荒れていた。
だけどAちゃんも一緒に片付けてくれた。
教室に着くと騒がしかった教室をシーンとなり皆が私を見る。
特に城田さんなんか至近距離で目を見てくる。
怖い。
「昨日はどこに行ってたの?」
「えっと…」
「ねえ、答えてよ」
「昨日は…」
「雪」
入り口立っていたのはAちゃんで笑っている。
私は急いで荷物を置いてAちゃんの元に向かった。
「あんた一体こいつの何なの?」
城田さんが腕を組んでこちらに近づいて来る。
「私の大好きな親友で家族よ、だか傷つけたりしたら許さないから」
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りんや(プロフ) - †閃光の舞姫† さん» コメントありがとうございます!そうなんですか!?パラフィリアはホントに良いですよ〜^^応援ありがとうございます!頑張ります! (2017年10月3日 0時) (レス) id: 683cd6e004 (このIDを非表示/違反報告)
†閃光の舞姫† - これ読んでパラフィリア気になって調べちゃいました!パラフィリアって奥が深いですね〜!更新、楽しみにしてます!ガンバです! (2017年10月3日 0時) (レス) id: 47c9036a7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんや | 作成日時:2017年8月8日 20時