検索窓
今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:24,126 hit

102話 ページ16

翌日___


「おはよう、雪」

「おはよう、Aちゃん」


隣にはAちゃんが寝ていた。

フカフカのベッドの上に2人で一緒に寝たんだ。

夢じゃなかった。


コンコンッとドアを叩く音が聞こえた。


「Aお嬢様、雪様、おはようございます。凛様の朝食の仕度が出来ましたので、準備が整い次第大広間へお越しください」

「分かったわ、ありがとう」


メイドさんの声が聞こえた。

凛様とはAちゃんのお母さんの名前だ。


「じゃあ、着替えましょうか」


ベッドから降り、制服を来た。

制服を着ていてもAちゃんは綺麗だ。


大広間に着くとお父さんもお母さんもいて、4人で大きなテーブルを囲った。


「お、おはようございます」


私が緊張して言うと


「おはよう、よく眠れたかな?」

「おはよう、制服も似合ってるわね!可愛い」


2人ともニッコリと笑ってくれて、緊張は和らいだ。


朝食はお母さんの作ったものでとても美味しかった。

こんなに美味しいものを食べたのは初めて。


「お口にお合いになったかしら?」

「すっごく美味しいです!こんなに美味しいものを食べたのは初めてです」

「ほんとに!?良かったぁ」


お母さんはホッとした様子で胸を撫で下ろした。


「あ、お弁当も作ったの!」

「お母様、随分張り切ってるのね」


ふふっ、と笑うAちゃん。


「だってこんなに可愛い娘が2人もできたんだから、私嬉しくて…だから張り切るに決まってるじゃない!」

「凛は昨日からずっとAと雪ちゃんの事を話していたんだよ、自慢の娘だって」

「お父様はどうなの?」

「もちろん自慢の娘だよ、2人とも」



____

__

_



学校についた。

いつもは嫌で嫌で仕方なかった学校もAちゃんが居れば大丈夫。

授業中は離れてしまうけど休み時間に会いに行ける。

大丈夫。

下駄箱はやっぱり荒れていた。

だけどAちゃんも一緒に片付けてくれた。

教室に着くと騒がしかった教室をシーンとなり皆が私を見る。

特に城田さんなんか至近距離で目を見てくる。

怖い。


「昨日はどこに行ってたの?」

「えっと…」

「ねえ、答えてよ」

「昨日は…」

「雪」


入り口立っていたのはAちゃんで笑っている。

私は急いで荷物を置いてAちゃんの元に向かった。


「あんた一体こいつの何なの?」


城田さんが腕を組んでこちらに近づいて来る。


「私の大好きな親友で家族よ、だか傷つけたりしたら許さないから」

103話→←101話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
31人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りんや(プロフ) - †閃光の舞姫† さん» コメントありがとうございます!そうなんですか!?パラフィリアはホントに良いですよ〜^^応援ありがとうございます!頑張ります! (2017年10月3日 0時) (レス) id: 683cd6e004 (このIDを非表示/違反報告)
†閃光の舞姫† - これ読んでパラフィリア気になって調べちゃいました!パラフィリアって奥が深いですね〜!更新、楽しみにしてます!ガンバです! (2017年10月3日 0時) (レス) id: 47c9036a7f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りんや | 作成日時:2017年8月8日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。