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86話 ページ42

「私知ってるんですよ、A先輩の秘密」


ハッとしてA先輩は私を見る。

それだけでも嬉しかった。


「そして、先輩が今一番知りたいことも調べましたよ」


先輩が一番知りたいこと。

あの日芽亜里ちゃんに聞いていたこと。


「城田芽亜里の姉、城田(白川)茜の居場所」


先輩は大きく目を見開き、近づいてくる。

ああ、先輩から私の元に来てくれるなんて。

やっぱり先輩はこの為に私達を駒にしていたのね。

それでも私は貴方を愛していることに変わりはない。


「…教えて」


私の肩をがっちり掴み、真っ直ぐ目を見る。

近い。顔が赤くなるのが分かる。

心臓がバクバクする。破裂しそうだ。


「A!今すぐ離れろ!」

「…いいんですか、大好きな先輩が死んでも」

「っ!テツヤ!」


テツくんと赤司くんが偽物さんと花宮真の背後から2人を脅す。

テツくんは愛用のナイフを。赤司くんはアレンくんが使っていた銃を。

きーちゃんはその4人の前に立っていて、私と先輩の元に来ないようにしていた。


「茜さんは今、東京に帰って来ています、それもこの付近に」

「本当に…?」

「はい、それは確実です!」


先輩はゆっくり肩に置いていた両腕を離した。

私は密かに白川茜に嫉妬していた。

先輩からここまで思われているなんでズルイ。


「征十郎くん」


先輩が花宮真の背後にいた赤司くんを見た。


「お願いがあるの」

「先輩からのお願いなら、何でも聞きますよ」

「合宿が終わった後、私と一緒に来てほしい」

「どこまでもお供しますよ、死の果てでも」


こんなに近くにいるのに、何で私じゃないの?

私では駄目なの?

赤司くんじゃないと駄目なの?

どうして?いつも赤司くんばかり。



皆で体育館に戻ると、私は今吉さんに

テツくんはかがみんに

きーちゃんは笠松さんに

赤司くんは黛さんに

どこに行ってたんだって問われた。

別にどこに行こうが関係ないじゃん。

自分だってパラフィリアンのくせに。

そう、私達の先輩、今吉さんはパラフィリアンなのだ。

他だってそう。

かがみん、笠松さん、黛さんも。

あと、高尾くんと氷室さんもかな。

自分が快楽を得るためなら何だってするくせに。

何もかもがウザったらしい。

先輩の目に入る人も物も全て消えて私だけを見てくれればいいのに。

どうして先輩は私を見てくれないんだろう。

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雪乃 - あの私は小説を書いた事がないので偉そうに感じるかもしれませんがこれはキャラヘイトだと思いますそれにこれにはグロテスクな表現が含まれています、なのでこの作品にはパスワードを掛けて閲覧制限をするべきだと思います (2017年12月25日 13時) (レス) id: 0da61e2d86 (このIDを非表示/違反報告)
白黒星(プロフ) - すみません、やっぱり見たくないです (2017年8月2日 18時) (携帯から) (レス) id: c9828dface (このIDを非表示/違反報告)
白黒星(プロフ) - みたいです (2017年8月2日 18時) (携帯から) (レス) id: c9828dface (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 見てみたいです (2017年8月2日 5時) (レス) id: def9e50cf5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - りんやさん» いえいえ!喜んでもらえて光栄です(*^-^*)りんやさんの小説にいつも元気もらってます!両方とも全然大丈夫です!! (2017年7月21日 18時) (レス) id: 206703b95c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんや | 作成日時:2017年6月15日 21時

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