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42話 ページ44

城田side

翌日_______

朝、いつも通りに登校をしていた。

だけど周りからの視線がいつもと違う。

黄瀬くんと付き合ったのがもう広まったの?

でも、そんな視線じゃないんだ。

どこか違う。

羨ましがってるとかじゃない。

可哀想な人を見る視線。

時にはニヤニヤとした笑顔でこちらを見る顔が。


「…何?」


昨日までの学校と雰囲気が全然違う。

どこが違うなんてわからない。

折角大好きな黄瀬くんと付き合えたんだから祝福してほしいし

芽亜里を褒め称えほしいものだ。


「芽亜里ちゃ〜ん!おはようっス!」

「お、おはよう黄瀬くん!」


でも彼だけはいつも通り。

いつも通りの笑顔。

安心した。

彼が変わっていないだけで大丈夫。


「今日から楽しみっすね!」

「え、何かあるの?」

「芽亜里ちゃんと想いが一緒だったんすもん…楽しみでしょうがないっす!」

「ふふふ…そうだね芽亜里もそう思うよ!」


嬉しい。ほんとに嬉しい。

好き。大好き。

今すぐ抱き着きたい。

それに先輩に報告したい。

先輩は優しいからすごく祝福してくれそう。



「おめでとう芽亜里ちゃん、聞いたよ涼太くんと付き合い始めたって」

「あ、A先輩!ありがとうございます!」

「私も嬉しいよ、二人が幸せで」


朝練終了後、校舎に向かっていると先輩がいた。

微笑んでそう言ってくれる先輩。

嬉しい。

やっぱり先輩は祝福してくれた。


「芽亜里ちゃん今日放課後ご予定あるかな?」

「え…ないですけど…」


ほんとは黄瀬くんと一緒に帰りたいけど、

先輩の誘いなら喜んで受け入れる。

黄瀬くんより先輩を選んでしまうのはなんでだろう。


「二人が付き合えたお祝いと、芽亜里ちゃんと色々お話したいの、放課後私の家に来ないかしら?」

「お邪魔してもいいんですか?」

「もちろんよ」

「では喜んで行かせて頂きます!」

「美味しい紅茶とお菓子も用意しておくわね、ああ、楽しみだわ」

「芽亜里も楽しみです!」


上品でこの清楚な感じの先輩から予想すると

きっとお家は豪邸。

紅茶とお菓子もきっと高級なものかもしれない。

だけどやっぱり先輩からお家に誘われてお話できるのが一番の楽しみ。

だって桃井さつきを無視して話せるんだもん。

邪魔。ほんと邪魔。


「では、帰りに校門で待ってるわね」

「分かりました!部活が終わり次第すぐに行きますね」


手を振り先輩は校舎の中へ入っていった。

その後を追い芽亜里も校舎に入った。

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りんや(プロフ) - ハートの時計さん» コメントありがとうございます^^*では、続編公開しますね! (2017年6月15日 21時) (レス) id: 683cd6e004 (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 続編楽しみです! 頑張ってください!!! (2017年6月14日 22時) (レス) id: def9e50cf5 (このIDを非表示/違反報告)
satsuki(プロフ) - ハートの時計さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです! (2016年7月25日 19時) (レス) id: 0f8f4aa8b5 (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 面白いです! 続きが楽しみです (2016年7月24日 19時) (レス) id: 2c10ee03cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんや | 作成日時:2016年5月24日 20時

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