アナタに最高のBadendを【黒バス】 (ページ26)

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24話ページ26

「じゃあ今日は芽亜里ちゃんがスポドリ作ってみる？」

「できるかなぁ～？」

「大丈夫！私も手伝うから！」

「ありがとう！頑張ってみるよ！」

とりあえず作戦1を始めるわ。少しずつやっていかないとね。

「よし！頑張るぞー！」

「おー！」

そういって腕をまくる。

濡れるから桃井さつきもまくると思ったけどまくらずに作業に入っていた。

「さつきちゃん腕めくらないの？濡れちゃうよ？」

まあ、この子が濡れたって芽亜里はどうってことはない。

だって…

「大丈夫！だって今から全身濡れるんだもん！」

笑顔でそう言うと蛇口を上に向けた。

その時芽亜里の表情は笑ったまま固まっていただろう。

「きゃあああああ！！」

芽亜里と桃井は蛇口から出る水をもろに被る。

冷たい。とても。

「冷たくて気持ちいね、あなたが考えてたこと全部分かってたわ

自分で水被って私にかけられたなんて言うんでしょ？

そんな緩いのじゃあきーちゃん達は信じないよ？

だから私がやってあげたの、これであなたは女王様～、良かったね、芽亜里ちゃん！」

確かに今からやろうとしたことは自分で水を被ることだった。

どうしてこの子は自分からやったの？

それにどうして満面の笑みで笑ってるの？

髪からポタポタと水が垂れる。

朝から気合い入れて巻いてきた髪がまっすぐになる。

「ふふっ…もっと私を楽しませてよ？女王様？」

「ヒッ！！」

桃井さつきの鼻先が芽亜里の鼻先に当たりそうな距離で彼女は

口角を三日月のように上げ笑う。

それが芽亜里の視界いっぱいに広がる。

気持ち悪いとしか言いようがない。

怖くて。怖くてたまらない。

「もうすぐきーちゃん達が来ると思うよ？しっかり演技して、芽亜里ちゃんが望んだ通りにしてあげる」

「…」

「大丈夫手伝ってあげるってさっきそう言ったでしょ？」

桃井さつきは狂っている＿＿＿＿