【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

８０話 ページ48

　
中島敦・芥川龍之介の二人組(新双黒)が
地下組織《死の家の鼠》構成員のイワン・ゴンチャロフとの戦闘終盤。
　
　
　
　


ウイルスの異能者＿基、アレクサンドル・プシュキンは外へ向かって一直線に進んでいた

　
　
　

「ヒキキ！逃げ切った!俺の勝ちだ！
(何が侍従長だ。あんな奴ただの囮人形だ！)
　

奴だけじゃねぇ。ドストエフスキーも《死の家の鼠》も
娯楽のための道具だ！


　
出口だ！ヒキキ…俺みたいな弱い人間は何したって許させる
でなきゃ弱い人間に生まれた帳尻が合わねぇからだ！
　
“持てる者”共め。俺の恨みを受け取ってゲロ顔で死ね！」
　

　

そう叫びながら走るがその行き先に居たのは＿＿＿＿＿＿＿＿
　
　

「！」

　
　

　

　
福沢・森を始めとした
二大組織トップクラスの実力者たち計１４名。
　
　

　
「ほら、云った通りでしょう？」
　
　
　
「安直な逃走路だ。
幻霧の化身たるドストエフスキーに較べ予測が容易過ぎる
　
　
そして逃走路を封鎖する方法・人選を
全て１人で２０秒たらずで導き出したAは流石としか云えんな」
　
　
　
「そうですなぁ」


　
「ば、バカな‥‥」


　

「さて」
　
　

「ッ！！！」
　
　

　

「貴様の所為で我々全員が死の危機に晒された訳だが
何か意見は？」

　

　
「ゆ、許してくれ！ウイルスは今解除する！
自首もする！だから・・・」

　

　
「ふむ、ならば問題ありませんね」
　


「ああ、赦すか」
　

「ホッ・・・」

　
　
　

　
　
「「そんな訳あるか」」



　
　
　
　
　

　

　
自然豊かな山の中。
　
　
鋭く重い音が響いた
　
　

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