【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

７９話 ページ47

　
地下の巨大空洞＿＿＿＿＿＿＿
　
　

　
自分の異能と福沢殿の刃が交わる。
　
　
そしてその音と呼吸音だけが木霊する

　
　
　

「貴君も…日々成長しているのだな」

　

『この仕事をしてて成長しない方が可笑しい』
　

　

「・・・」
　
　

刀を構える福沢殿。

先程とは気配が違う・・・
　
　
　
　
つまり最期(本気)の一手。
　

　

　

『！っふ‥‥‥成る程。そういうことですか』

　
　
僕も答えるように桜を操作する
　
　
　
　
そして同時に動き、攻撃が交わろうとした
　
　


　
　
　
　
　

・・・だが
　
　
　

　
　
　
　


ガタッ！！
　
　
　

　

　


「『！？』」
　
　

　
　



　
「考えてみれば…ミィちゃんが消えた時の事件
市庁舎の爆破未遂事件も軍の不正発覚事件も…
大惨事が未然に防がれていますわね」
　
　
「え?」
　
　

「そして今回、ミィちゃんが姿を消した二日前って」

　
「『共喰い』の直前・・・」
　

　

　
　

　
「「社長が倒れた時・・・?」」


　

　
　

　
　

　

　

　

　

「全く…＿＿＿面倒な奴等じゃのう。御前等は！」
　
　
　



『な…』
　

　

「夏目……先生………？」

　


「大丈夫かい、Aくん」
　

『‥‥‥‥森さん』
　
　
　
　
　
「全く、隠居爺にはラクさせろ！
何のために鷗外を含めた御前等に街を任せたと思っておる！」

　
　

「私もですか！？」

　
　

　

「な、夏目殿ぉー？
何処ですかぁ？」←爆破崩落のことは知らされてなかった田山花袋

　
　

　

　

「フフン。花袋の小僧が鼠の潜窟(アジト)を割り出した
　
じゃが敵は狡猾の権化。追っ手を察知すれば暗中へと消え
二度と捉えられぬじゃろう
　
＿＿＿＿＿＿＿では何を好機(チャンス)とする？」
　
　


「今…この状況？」

　
「・・・そうか」
　
　
『僕達２人の対象者の生死不明の時、
彼は状況確認の為潜窟(アジト)に留まる……』
　
　

　
「黄金時間はウイルス発症までの十二時間。
部下共には既に情報を渡しておる
　
儂が見込んだ御前等の組織じゃ。鼠如きが食い荒らせるモノではない。
２人は長、Aの小僧も１人で半分以上の組織成績を挙げておるのじゃろう

　
　
ならばその力を使い
三人共＿＿＿＿それを証してみせよ」

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