【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

７８話 ページ46

ー小野 sideー

　
　
僕は福沢殿と昔よく遊んでいた場所へ来た
　
　
地下の、巨大空洞…

　

　

　
そして予想通り、福沢殿はもう来ていた
　

　

　
『お待たせしました』

　

「そんなに待っとらん」
　

『それはよかった。
…内容は、もういいですよね』
　

　
「ああ」
　

『思い出しますねぇ、昔此処でよくさくらを改造したりしていた』

　

「貴君の頭脳には驚かされたものだ」

　
『福沢殿』
　

「太宰…否、今は小野殿か」
　

　
『嫌だなァ、僕２２ですよ？
“殿”だなて止めてくださいよ』

　
「知らぬ」
　


『まァ…もう関係ないですか』
　

「ッ！！」

　

　
背後の影が桜に変化し福沢殿を攻撃する。
　
　
大丈夫、彼の間合いや動きの癖、思考の巡り方は熟知している
　
　
　
　

『“太宰A”と決闘していただけますかな？』

　

「もうしているだろう」
　
　
『はは』
　

僕は笑いながら桜花弁を舞わせた
　
　

「福沢諭吉、貴君へ参ろう」
　

『久々に、本気でやれる敵が来た…！！』

　

　

異能力＿＿＿＿【闇桜】！！
　
　


　


　

　
　

　

　

　

マフィア本部＿＿＿＿＿＿＿
　
　

「全員、戦線構築を中止！
小野幹部が病床より消えた！！」
　

　
「地下密室からの消失か。お手上げだな
探偵でも呼ぶか？」
　

「広津さん」
　


「冗談だ。外の見張りに目撃者があった
　
Aくんは自らの意思で此処を出たのだ。
それに首領(ボス)とも話したらしい」
　
「そんな！探偵社に命を狙われてる状況で何処へ？」
　

「さて。だが理由なら想像がつく
　
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿我らを守る為だ」
　
　

　

　
　
　

　
　

　
　

　
　
　

　

　

　
ウイルス感染、対象者
　
武装探偵社社長、ポートマフィア五大幹部
　

　
両者失踪

　

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