【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

７３話 ページ41

谷崎のみがマフィアへと入れられ、其の他社員は社長の身と共に
ウイルスの異能者を拘束するべく動いていた
　

　
　

マフィア本部＿＿＿＿＿
　
ーNo sideー

　
　
「約束の刻限だ。探偵社諸君はウイルス使いを得損ねたようだな」
　
　
　
「連絡が無いのは乱歩さんがそれが最善だと判断したからだ
何も問題無い」
　
　
「だが現にこれで停戦の可能性は絶たれた。
残されたるは腸の転がる血塗れの道のみ
　
マフィアが歩き慣れた道だ」
　
　
　
「覚悟決めな兄(アン)ちゃん
俺達が人質をどう扱うか位知ってるだろ？」

　

「ボクを殺す気か？」
　

「‥‥平時のマフィアならばな。
だが今のマフィアは貴君等の知るそれとは「別物」だ
　
かつて我らは懸賞金７０億を巡って争い
まだ組合を含む三社戦争にて衝突した・・・」
　


「・・・」

　

「だが今のマフィアは首領(ボス)を含め、利益や応報ではなく
五大幹部であり、“マフィアの最大戦力”とされるひとりの少年を護り
我らが我らたり続ける意義を懸け戦う。
　
その為なら落命も厭わぬと云う者は大勢居る。…私も含めてな
　
別物となった我等は貴君を殺さん
貴君には＿＿＿＿「間諜」となって貰う」
　
　
　

「ボクに探偵社の内情を喋れッて云うのか？
仮令どんな脅しを受けようと＿＿＿「貴君には妹が居たな」！！」

　

「後ろの銀は暗殺屋だ。貴君が従わねば大事な妹は「ナオミに手を出すな」・・・」

　
　

「ゼンイン殺スゾ？」
　
　

「「「！！？？(ｿﾞｯ」」」

　

「‥‥ハ……ハハ
大した殺気だぜ。だがお前の異能は割れてんだ
　
姿を消すだけじゃこの弾は避けらんねぇぞ」
　
　


「違うね」
　


「っ・・・」
　
　


「何万発撃とうが…＿＿＿＿“お前等三下の弾なンて中らない”」

　
　
　
「脅しだと思うか？」
　
　
　
「撃てよ」
　

　

　
　


　
　
　

　
　

　

　
　

　

「そう、だから・・・」

「はい、お願いします。すみません…！！」
　
「如何するンだい、乱歩さん」
　
「今は‥‥」


「・・・！！」
　
　

　


　
　

　

　
「【独歩吟客】」
　
　
　
「畳み刀！！」
　
　

　
　


「何ッ＿＿＿＿！？」
　
　

　
ﾄﾞﾝｯ
　
　
　
「【細雪】！」
　

　
「(幻像の異能ッ！！)」
　
　

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ！！
　
　


「撃つな立原！」
　

「！？」
　

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