【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

７２話 ページ40

ーNo sideー
　
　
探偵社の所有する小型病院＿＿＿＿＿＿
　

　
「社長の検査終わったよ」
　
「「「！」」」
　
　

「概ね敵さんの申告通りだね
異能に生命力を吸われてる。意識が戻るかは微妙なトコだよ」
　
　

「社長を扶けましょう、国木田さん。
・・・太宰さんの弟を殺すンです」
　
　
「‥‥慥かに社長の死は絶対に避けねばならん。
だが・・・
　
(太宰は別の病院で狙撃の傷の手術中…太宰抜きでただでさえこちらとは違う
首領(ボス)アリの対マフィアなど考えられんぞ)」

　
「与謝野先生、乱歩さんは？」
　
　
「社長の付き添いさ。相当、取り乱してたよ
無理もないけどね」
　
　
　
　
　

「大変です！！
マフィアに建物を包囲されています！！！」

　





　
　


「悪ぃな、探偵社。今日は私怨は抜きだ
“社長の首を出せ”
　
・・・そうすりゃ皆、死なずに済む」

　
　



　
　

　
　


「もう嗅ぎ付けたのか…！」

　

「正門と裏口も固められてます！」


　
　
「流石に奇襲と殺しの本職だねェ
こっちは如何する？」
　
　
　
　
　
「(如何する？恐らく敵は万全の構え。しかも犠牲を厭わず突貫してくる
その上此方の異能はバレている
無策でかち合えば人死には避けられん。だが、この土壇場で策など‥‥)」
　

　
「焦るな、国木田」
　

「！」
　

　
「それでも社長の弟子か」
　

「乱歩さん、大丈夫かい？」
　
　
「社長に…“しっかりしろ”って云われた」
　


「意識が戻ったのかい！？」
　
「いいや、でも聞こえたんだ。
＿＿＿＿＿＿＿指示を出せ、社長代理
　

必要な情報は、僕が凡て読み取ってやる」

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