【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

５５話【過去編】 ページ23

ーAsideー
　

　
「＿＿！A…！＿＿い！
お＿＿ろ！Aッ！！」
　
　
　
聴き慣れた声で目を覚ました。
　
　

『ッ…何、中也。
起きた傍から君の顔だなんて＿＿＿あぁ最悪』
　
　

「ハッ、心配したこッちの身にもなれよ」
　


『は？心配？？君が？』
　

「あァ」
　
　

『・・・・ふぅん。
あ、今何日？』
　


「手前が任務から帰ッて来なくなッてから２日。
…丁度今３日になッた所だ」
　
　

『・・・そう』
　

　

「つーか手前ボロボロだなァ。
一体どンな奴と戦ってたンだ？井伏じゃ役不足だろ」
　

　

『…………僕の弟さ』
　
　

「弟ォ？手前が弟だろ」
　
　

　
『中也』
　

　
「ンだよ」
　

　
『僕はこれからは太宰Aじゃない』
　

「は？」

　
　

　


　
　
『僕は…＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿“小野Aだよ”』

　

　
「小野…？
　
＿＿＿＿＿まァ何でも良いけどよ。
手前はひとりじゃねェ。糞鯖が居なくなった今も…俺が居る」
　

　
　

『中也・・・
　
　


　
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿僕、女性と御付き合いする予定だから』←
　
　


「煩ェよ！！」

　

　
　

　
中也の夕日色の髪が揺れた。
　
　
その奥に広がるのは満天の星空
　
そして象徴であるかの様に佇む満月。
　
　
　

　
　
　
　

　

　
　

障害物がなくなった今、それらは美しく海に反射していた。

　
　

　
　
　
　

　

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