【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

５４話【過去編】 ページ22

　
「太宰、如何する。
というか小野とどういう関係だ？」

　
此奴何云ってんだろ。
　

　
『ふざけないでくれる？』

「へ？」
　

　
『攻撃しようとしたら足引っ張って止める癖に
落ち着いたら「どうしよう」？
　
僕は君の戌じゃないんだけど』
　

「っ、そんな心算じゃ」
　

『君は裏社会には向いてない。
　
・・・・“僕と首領が判断した”』
　

「は？」

　
僕は耳に付けているインカムで通話をつなげる
　


「《如何したのかね》」
　

　
『…これより、準幹部井伏鱒二の処刑を行います』

　
「《許可しよう》」

　
『ありがとうございます』

　

僕はさくらに向かって言った
　
　

『僕は此れから井伏の処刑執行人となる。
　
失いたくないなら死ぬ気で守ったら？』

　

「兄さ「ﾊﾞﾝｯ！！」っ、鱒二！！」

　
「、い…異能力【風弾操作】っ！！」
　

『異能力【闇桜】』
　

さくらを避けて攻撃したけど、すぐ当たった

　
　
『莫ァ迦』
　

「・・・兄さん、何で？
　
俺達…仲良しなんだろ」
　

　
『人造人間と仲よくする心算はない』
　


「ｳｶﾞｯ」
　

　
異能発動の余地を与えない！！
　

　
僕は全力で攻撃を叩きこむ
　
　

　
「やめｯ、にいさ…うがっ！！」

　
『邪魔なんだよね』
　
　
　
　
眉間に銃弾をぶち込んだ。
　
その血飛沫が顔に飛んできて
頬を汚す
　

　

　
　
『…』

　

　

足元には２つの死体。
　
よくもまあこんなにリアルに造ったよ。
　
普段なら少ない方なのに・・・
　
　
　


　
「……の……く………」
　


『！？』
　
　

さくらの口が動いた
　

可笑しい
　
設定急所は完全に貫通している筈だ
　

　
　

「いの…りょく、【鏡射】・・・
　
兄さん・・おれを…つくって…くれ………ありが‥‥とぅ」
　
　
　
『ッ、さくら！！』

　
　
　
僕はさくらの名前を呼ぶ
　
　
それと同時に船が爆発して、半分が沈んだ
　
　
　
　
　
そして、その瞬間…さくらの攻撃が僕を襲った
　

　

「＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」
　

　

『ッ、・・・』


　

　
　

　

　
　
　

　
僕はそれを受け、気絶した。

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