【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

４６話【過去編】 ページ12

　
「中也くん、井伏くん、Aくん。

今日君達を招集したのは他でもない。先程Aくんが云った通りなのだけど
君達３人から新しい幹部を２名選出したい」
　
　

　
「…２名ですか？」
　
　
「あぁ、２名だ。本当は１名でも良かったのだけど
紅葉くんと会議した結果、それだと選出に時間が掛かり過ぎるだろうってね」
　
　
「当たり前じゃろう。
まったく、何を考えておるかは知らぬが早う決めといて損は無かろうて」
　
　
「と、いう事だ。
まあでも実は中也くんは決定なんだよね」
　
　

「！？」←井伏
　

「「・・・」」←中也・A

　
　
『中也は“黒社会最強”と呼ばれた【双黒】が片割れ。
　
それなりの地位でなければ示しがつかない。だけど僕と井伏準幹部はただの構成員
違うのは他より少し優れているという事だけ』

　

「成程・・・」

　
「そう。だから井伏くんとAくんで幹部の席を争ってほしいんだ」
　
　
「そんな言い方をしても良いのかえ？」
　
「姐サン、そンな事で誤解する奴ァ幹部じゃねェンじゃないっすか？」
　

　
「ふふ、そうじゃの」
　
　
　
「よし、じゃあ今から中也くんはポートマフィア五大幹部だ。
宜しく頼むね」
　
　

「御意」
　
　

　
「２人はこれまで通り与えられた仕事をこなし給え」
　
　

「御意」
　
　
『・・・』

　

「？Aくん、如何したんだい？」
　
　
　

『…いえ、別に。
僕は五大幹部の席に興味はないんですけど』
　

　
「えぇ〜…いいじゃあないか。
兄弟そろってマフィアが幹部・・・素晴らしいね」
　
　
「応援しておるぞい」
　
　

　
『・・・失礼します』
　

　

　
僕はもう無駄だと判断したのでへやから退室した。
　
　

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