【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

４７話【過去編】 ページ13

　
会議室を出てからは通常業務に戻った
　
　
他の２人も例外じゃない
　
中也は少し仕事の量が増えただけだ
　
　
　
　
　
　

　

そして今回は

　
「改めて、俺は同じ準幹部の井伏鱒二！
宜しくお願いしまーす！」
　
　
此奴と合同任務だ
　

　
『・・・・太宰A。馴れ馴れしくする心算はないから』
　

「何で！？同じ準幹部だろ？」

　
『・・・そういうのいいから
作戦は資料通りで変更無し。早く行くよ』
　
　
「あ、あぁ・・・」

　
　
　
　
僕は此奴の踏み台(トリガー)かよ。
　
　


ー井伏sideー
　
　
俺の名前は井伏鱒二。
　
ポートマフィアの準幹部を務めてるんだ
　
首領から今回で幹部へ昇格するチャンスを頂いた。
何でも、同じ準幹部の太宰って奴と勝負するらしくて、勝った方が幹部になるらしい
　
　
　
『・・・・太宰A。馴れ馴れしくする心算はないから』
　
　



幹部昇格の話の後にやって来た合同任務。
　
自己紹介はしたけど、それ以降は全然喋らない
　
　

　
俺は必死になって話しかける

　
　
　
「そういえばさ、今回の作戦！
オマエが一から全部考えたんだろ？凄いなァ
　
俺はそういうの得意じゃねーから羨ましい」
　
　
『・・・』

　
「この任務終わったら二人で飯行こうぜ！
丁度良い店知ってんだ！」
　

『・・・』

　

「なあなあ、Aって呼んでいいか？
俺の事も鱒二でいいからさァ〜」

　
『・・・』

　
　
　

…流石に此処迄だとへこむ・・・
　
　
　
任務場所に着くと、丁度標的が居た
　

今回はある人物の暗殺。
議員さんで、俺たちマフィアと繋がりのある奴だが
情報を取引してばらまいたらしい
　
　

　

『・・・』
　
　

太宰は標的を一目見た瞬間、銃を引き抜いた
　
異能じゃダメなのか？って思った。
　
　

俺の異能は【風弾操作(フウダンソウサ)】って云って
風で造り出した弾を操る
　

　
　
こういう暗殺系の任務にはうってつけだし
本来この任務は俺が担当するものだったんだろうから

　

　
「おい、だざ＿＿＿(ﾊﾟｼｭｯ」
　
　


俺が声をかけ終わる前に、太宰は任務を達成した
　

・・・殺したんだ。躊躇なく。人を。命を。
　

俺だって奪ったことは数知れずだが、此奴はどこか違う
　
　
　

　

『任務完了。掃除お願い』
　
　

電話して掃除屋も呼んで居る
　
…俺は正直、勝てる気が失せた
　
　

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