【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

３８話 ページ1

続編でもよろしくお願いします!!
　

　
〜小野side〜
　
　

『っ・・・』
　
　

　
少し荒い息が酷く鮮明に聞こえてくる
　
　
…僕は急いで割り出した住所へ向かっていた

　
　
　

　
車や二輪車では来られないような処…
僕の異能では移動することが不可能だから余計に厄介・・・

　
　
　
　
　
　
とある山奥の潰れた登山休憩所…
　
　

僕はそこに向かった。

　
　
　

　
『ッ…居ない』

　
　

　
探している人物は居なかった。
　

　
　
　



　
　
・・・此処にはいない？
　

　
見当違いか？
　
　
　
それともあともう一つか二つ下の休憩所？
　
　

　
この山には他に何がある？
　


　
　

　


　











“彼”の騙し？
　

　
　
　

　
　
　


　

　
　

　
　

　
　

　



　


『！』

　
　

　
　
　



　
　

・・・・・・否(いや)、確かに此処に居た痕跡がある。
　
　




　

　
　

　

　


　
『・・・真坂…』
　
　
　

　

　
近くの高台鳴る場所へと行くと、白いふわふわとした帽子を被った青年と
　

自分と同じくらいの身長での少年にしては長い髪をした白装束の少年が居た。
　
　
　
　

　
　
立っているのは・・・だが

　
　

　

　
　

『・・・』

　
　
　
僕は無言無表情で倒れている奴を見る。
　
　

　
　


『(失敗作が・・・)』
　
　

すると少年は僕に向かって小走りで近づいてきた。
　
青年はゆったりとした様子で近づいてきて
僕に向かって微笑む。
　
　

　
「お久し振りです。
お元気そうで何よりですよ、Aさん」
　
　

「せんせい・・・」
　
　

　
　

　

　

　

　




　

『如何いうつもり』
　
　

「おや、お兄さんと違ってあなたは性格が尖っているのですね？」

　

『煩い。
　
それで、此奴は』
　
　

「特異点消滅を計画した人物たちの１人です。
　
・・・ぼくが貴女と立場が逆転した際には
こうしていただくと大変助かりますのでぼくがこうしたまでです」
　

　
『これで僕に一つ貸しが出来たというわけか』
　

　
「？」
　

首を傾げる少年
　

青年は僕に近づき、僕の問いに顎クイなるものをしながら答えた。
　
　
「ふふ、そう感じたいのならばそうしていただいても結構です。
　
ぼくは唯あなたと言う存在がたまらなく愛しいというだけですので」

　
『…近いんだけど』
　

　

　
「それは失礼」
　
　
　
僕はそのまま何もせず戻った。
　
・・・とんだ無駄足だったな

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