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第七審 ページ10

ト「はい、チョコレートフラペチーノ。

甘いの大丈夫だった?」

『え、す、すみません!

私出しますので!!』


あの後、私たちは一軒のカフェへ。

トイレに行っていたと思ったトド松さんは、私の前にことんとフラペチーノを置いて微笑んだ。

私が慌てて財布を取り出そうとすると、トド松さんは「そんなことしなくていいよ」と一言。


ト「いつも兄さん達がお世話になってるから。

僕の奢りだと思って?」

『は、はぁ……』


申し訳なさそうにそれを手に取ると。


一「ねー、トッティ。

俺のブラックコーヒーLサイズとパフェはー……?」

ト「無いよ」



テーブルにぺたんと頬をつけていた一松先生は、がばっと起き上がった。


一「うぅわ……、いつから兄不孝の弟に……。

…………これ今度裁判にだしてやろ」

ト「それ職権乱用だからね!?

後、ブラックコーヒーLサイズとかないから!

あったとしてもトールサイズ!!」

カ「トド松、俺のエスプレッソは何処なんだ?」

ト「弁護士は金持ってるんでしょ!

ケチケチしないで自分らで買って来い!!」


流石兄弟、といった感じだろうか。

カラ松先生も一松先生も、かなり素を出しているように見える。

トド松さんがびぃっ、とカウンターを指さすと、二人は渋々と上着を椅子にかけてそっちに向かっていった。


ト「んもう、やんなっちゃう」

『ふ、ふふっ』

ト「んー?

どうかした?」


含み笑いを漏らした私に、首を傾げるトド松さん。

私は喉でくつくつ笑いながら、


『あ、あの。

先生たち、あんな態度取るんだな、って思ったんです。

いつもきっちりしてるところしか見ないので』

ト「あー、それねー……」


すると、トド松さんは意味深に頷いて。


ト「それはね。

多分兄さん達、「やらない」じゃないんだよね。




「できない」んだ。」

『……え?』

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サクラ - 更新楽しみに待ってます! (2017年7月8日 8時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
「Six☆pino」黒兎(プロフ) - Hollyさん» ありがとうございます! (2017年6月12日 18時) (レス) id: 2172f3f018 (このIDを非表示/違反報告)
Holly(プロフ) - 2票入りました〜! (2017年6月12日 17時) (レス) id: 12277f2601 (このIDを非表示/違反報告)
「Six☆pino」黒兎(プロフ) - ゆっくりまる松さん» ホントに素敵ですよね、弁護士!新作魔の私を、また騒がせやがりましたからねwwはい、今度こそ消さないように←頑張ります! (2017年6月12日 0時) (レス) id: 2172f3f018 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりまる松(プロフ) - 弁護士……なんてステキな響きw弁護士松の弁護これからも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2017年6月12日 0時) (レス) id: 7c2c31c663 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒兎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/satisfy15/  
作成日時:2017年6月11日 23時

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