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第六審 ページ9

「被告人は、「無罪」。」

一「……当然」


朗々とした声で、裁判長がこう告げた後。

一松先生は、悪だくみするみたいな微笑みを浮かべた。

その視線の先では、忌々しそうにこちらを睨んだ検察官。


『流石ですね、先生!』

カ「まぁ、今回の裁判は、反吐が出るまでに相手が調査不足だったからな。

勝った気など殆どしないが、あの検察官の醜い面を土産に持って帰ろう」


溌剌とした笑顔をたたえたカラ松先生。

言葉と表情がなんともアンバランスで恐ろしい。

ぺこぺこ頭を下げる聖沢さんにひらりと手をあげると、私たちは部屋を出た。



「あーい変わらず、えぐい裁判するよねぇ。

兄さんたち。」



部屋を出た瞬間、可愛らしい男の人の声。

先生たちが、ぴたりと足を止めた。

そこに立っていたのは、きっちりと黒いスーツにピンク色のネクタイをした人。



カ一「……トッティ」

ト「その呼び方、いい加減やめてくれる!?

トド松警部補!

トド松警部補だからっ!」

一「……いや、トッティのほうがしっくりくるんだよね」

カ「そうだな」

ト「なに二人で意気投合してんの!?

前まであんなに仲悪かったのに!!」

一「はぁ?

お前、目ぇ腐ってんじゃないの。

仲いいわけねぇだろ」


目を見開いて抗議する男の人に困惑していると、カラ松先生が「トド松、ストーップ」と声をかけてくれた。


カ「Aが困っているだろう?

お前と会うのは初めてなんだから」

ト「あっ」


そこで彼は姿勢を正して、小首をかしげた。


ト「兄さんたちから話は聞いてるよ。

僕は松野 トド松。

この兄さんたちの弟で、警部補をしてます。

よろしくねっ」

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サクラ - 更新楽しみに待ってます! (2017年7月8日 8時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
「Six☆pino」黒兎(プロフ) - Hollyさん» ありがとうございます! (2017年6月12日 18時) (レス) id: 2172f3f018 (このIDを非表示/違反報告)
Holly(プロフ) - 2票入りました〜! (2017年6月12日 17時) (レス) id: 12277f2601 (このIDを非表示/違反報告)
「Six☆pino」黒兎(プロフ) - ゆっくりまる松さん» ホントに素敵ですよね、弁護士!新作魔の私を、また騒がせやがりましたからねwwはい、今度こそ消さないように←頑張ります! (2017年6月12日 0時) (レス) id: 2172f3f018 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりまる松(プロフ) - 弁護士……なんてステキな響きw弁護士松の弁護これからも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2017年6月12日 0時) (レス) id: 7c2c31c663 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒兎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/satisfy15/  
作成日時:2017年6月11日 23時

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