第四十一章 ページ1
一松side
カーテンの隙間から光が零れる。
俺はゆっくりと目を開けた。
白い天井が瞳に映る。
そっと寝返りを打つと、何も着ずにベットに寝ている彼女の姿があった。
彼女の首元には、いくつか真っ赤な花が咲き乱れている。
その姿に、また俺は興奮しかける。
一「……やったんだ。」
ぽつ、と呟いた言葉はゆっくりと、空気の中に溶け込んでいく。
徐々に思いだす昨晩の営みに、俺は緩みそうになる口元を抑えた。
一「童貞、卒業……っ。」
シーツを握りこむ白い指、涙の溜まった目元、名前を呼ぶと少しだけ和らぐ表情。
思い出すたびに早まりだす鼓動と、熱を帯びようとする俺の身体。
……あいつら、何て言うだろう。
もうこの際何を言われてもいい、と長いAの髪を掬い取った。
『んっ、……ふぅ……。
っあ、……あ、おはよ……。』
とろん、とした眠たげな眼をこちらに向け、天使のように笑う。
……違うか、女神か。
そのまま起き上がろうとする彼女に、俺は目を丸くする。
一「ちょ、A。」
『どうしたの、いっくん……。
…………あ。』
自分が何も付けていないことに今更気づき、毛布で身体を隠す。
『わあああぁぁぁ!!』
一「…いや、サービスだったなら大歓迎だったんだけど。」
『そんなわけないでしょ!』
一「第二ラウンド……。」
『今日は仕事!!
二ラウンドとかしない!!!』
顔をユデダコのように赤らめたAから、ぼすっと枕を投げられた。
……これ意外といいかも。
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全松girl(プロフ) - 黒兎さん» いえいえ^^これからも、頑張ってください! (2017年3月26日 18時) (レス) id: ee29ea7491 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - 全松girlさん» 置いた後です!ありがとうございます〜 (2017年3月26日 14時) (レス) id: ae3fbfbaa1 (このIDを非表示/違反報告)
全松girl(プロフ) - 第七十二章の、「携帯を老いた」ではなく、「携帯を置いた」じゃないでしょうか?失礼でしたら、ごめんなさい。 (2017年3月26日 13時) (レス) id: ee29ea7491 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - 夜久夜恵・聡恵…執事か兄貴…低浮上?ゴメンなさいさん» そうか……、糖度甘めにした覚えはないんだが…… (2017年2月27日 21時) (レス) id: 2172f3f018 (このIDを非表示/違反報告)
夜久夜恵・聡恵…執事か兄貴…低浮上?ゴメンなさい(プロフ) - 黒兎さん» …てか、番外編あんまぁい!!!!((鼻血 (2017年2月15日 15時) (レス) id: c3e219345d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年1月15日 18時