【◇】スターチス～変わらぬ心～ (ページ31)

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□023…怒ってないページ31

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家に入ろうとして、鍵が開いているのが分かった。

…もしかしたら鳴が帰っているのかな、私の家に来たのかな、なんて思っていた。

でも、真っ暗な部屋で、閉め忘れかな？って思った。

そしたら。

玄関で靴を脱ごうと思って脱いでいたら後ろから、大好きな匂いに包まれる。

A「…ビックリしたぁ、」

成宮「…どこ行ってたの、誰と居たの、教えて。」

後ろから不意打ちをかけられるかのように質問攻めにされる。

照明も、なにもついていない真っ暗な部屋でただ、私と鳴が引っ付いてる。

A「…鳴、離し…」

成宮「答えて。」

声色がいつもとちがくて。
…怖くて。

怒っているのが分かった。

A「…居酒屋さんに御幸くんと行ってたの」

私がそう言うと、鳴はゆっくりと私を解放して。

私の家のリビングへ歩いていった。

A「え、ちょっ、鳴！？」

成宮「……よかったね、一也と居酒屋行けて。」

A「…なに怒ってるの」

成宮「…………怒ってない。」

A「…怒ってるじゃん、」

鳴についていきながら、そう言うと、ブスッとした顔をこっちにむける。

成宮「一ヶ月は俺の女じゃん。…いや、永遠に。」

A「永遠は余計。」

成宮「…俺だってやきもち焼くし。」

A「…へ、…」

さっきとは違って少し赤くなった頬をこっちに向けながら、戸惑っている私をギュッと抱き締めた。

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