【APへタリア】会長、定期考査のお時間です。【男主】【アーサー・カークランド】

Utopia-71→打開策 ページ38

「……え？打開策あるの？」









ロヴィの話に一同が食い付いた。
俺だって祖国様助ける方法あるなら是非とも聞かせてもらうよ。全力で実行する。









「……いや、本当に出来る訳じゃねぇけど…可能性があるから言っておく。









単に“コロッセオで表彰台に乗る”……もしくは“会長の座を奪う”しか無いぞコノヤロー。」









なるほどなるほど…そういう事か。大体考えは理解したよ……





「……ヴェ…兄ちゃん、どういうこと？」









首をかしげるフェリちゃんに、俺が説明する。…合ってる保証はないけど。









「えっと…コロッセオの方は表彰された時の景品として『階級を無視した命令権』があるんだよね。それを使うって方法と……





もう１つは会長になればUV様以外は全部自分の支配下だから、命令してやめろー！…って方法。ロヴィ、合ってるかな？」









ロヴィから「合ってる」とOKを貰ってフェリちゃんに向き直る。分かって貰えたみたい。









「…その方法だと一番近いのも現実的なのもコロッセオの方だよな。会長の座を奪うのは……無理があるな。」









「俺も兄貴と同意見だ。厳しいとは思うが……それに賭けてみる価値は充分にある。」









芋兄弟の堅実な意見も戴いて、とりあえずはコロッセオって考えにまとまった感じだ。幸いなことに全員出場者だしね。









「じゃあ…そうとなったら本番……だよね。」





「おう！見てろよ！！俺様が華麗に優勝してやるからな〜！！」









「あぁ…お前去年4位だったもんな。調子乗ってると最下位になるぞコノヤロー。」









「ケセセ……今年は気をつけるぜ……」









そんな感じで色々話しつつ、時間は過ぎていく。「そろそろ帰りましょう」と祖国様が言ってからはすぐで、寮へ帰る頃にはすっかり日も暮れていた。









「それじゃあ……この辺りで解散だな。今日は楽しかった。」





「うん！俺も楽しかったよ〜！！また今度遊びに行こうね〜！！」





「…その、これからも宜しくって言ってやんなくもねーぞ畜生！」









最初と同じ場所で解散して…祖国様も手を振って下さりました。









「じゃあギル、俺らも帰ろっか。」









「……あぁ、そうだな。行こう。」









俺もギルと一緒に部屋に戻りました。けど……ずっと何か変な視線を感じて、怖かったのは覚えてる。









…あれ、何だったんだろ？

Utopia-××→その後の生徒会→←Utopia-70→菊の近況

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す