平穏な日々 ページ26
それからは本当に毎日のように
会いにきてくれるようになった
夏休みに入る頃には
汐恩と会える事が
当たり前のように感じるようになった
莉子『ねぇねぇ夏休みさぁ、みんなでバーベキューしない？』
大学終わり莉子と都内に出てお店をまわる
「バーベキューいいね！！したい… あ。」
勝手に行ったら汐恩、怒るかな
聞いてからの方がいいよね…。
莉子『あ。って、なんかあるの？』
「いや、なんでもない！
けど、一旦持ち帰ってもいい？」
莉子『？まぁ、全然いいけど…あ。』
「な、なに？」
莉子『A彼氏出来た？笑』
「えっ？！？それは…。」
莉子『あー。笑 否定しないって事は、ねぇ？笑
いやなんかさ、最近可愛くなったな〜と思ってたら
Aに彼氏ね〜？笑』
「そんな事ないけどさ笑 ごめん言ってなくて。」
莉子『…で？どんな彼氏なの？』
まぁ、そりゃ聞かれるよね、、。
彼氏が鶴房汐恩だなんて、言えるわけないしな
「…私にはもったいない人、かな」
莉子『今度会わせてね』
ニコッと可愛く笑う莉子
「と、とにかくバーベキューのこと相談してみる。」
はいよ〜と言ってスタスタ先に歩き出す莉子の背中を見て
彼氏を紹介出来なくて、会わせられなくてごめんね。
と心の中で謝った
..
家に帰り夜ご飯を作っているとインターホンが鳴った
「お仕事お疲れ様〜」
汐恩『あ〜疲れた〜』
「わっ」
家に入るなり私に身体を預ける汐恩
「汐恩、重い」
汐恩『リビングまでこのまま連れていって』
「やだ！重い！自分で歩けるでしょ！」
無理やりキッチンに戻ろうとする私の腕を引っ張って抱き寄せる汐恩
汐恩『A怒らんとって』
優しい表情で呟く汐恩が
今日もやっぱりかっこよくて少し鼓動が速くなる
ご飯を食べ終わって洗い物しながら
当たり前みたいにソファーでテレビを観ながらくつろいでいる汐恩をみて自然と笑みが溢れる
洗い物を終えて汐恩の隣に座りるとすぐに
抱き枕みたいに私にぎゅっと抱きついてきた
「…汐恩あのさ」
汐恩『ん？』
「もし私が大学の友達と男女何人かで集まるような場所に行くって行ったら、どう思う？」
汐恩『友達に誘われたん？』
「んー、…うん。」
隠したつもりなのにすぐにバレてしまった
汐恩『…どこ？』
少し汐恩の顔が曇った気がした
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luvchim(プロフ) - 初めまして。結末を知っていても、何度読んでも涙で前に進めません。とっても良いお話をありがとうございます。何度も読み直してます。大好きなお話の一つになりました。ありがとうございます！！ (2021年1月19日 16時) (
レス) id: 1634567e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s.a.o | 作成日時：2020年4月2日 2時
