予想外 ページ27
「…バーベキュー」
汐恩『何人くらいでやるん？』
「そんなまだ決まってないけど、10人いかないくらいかな？」
汐恩『…男は？』
男友達も多い莉子のことならきっと連れてくるに違いない
「何人かは分からないけど、多分いるはず。」
汐恩『ふーん…』
嫉妬深い汐恩のことだからきっと嫌だろうな
「聞いてみただけ…
汐恩『いいやん、バーベキュー』
「え？」
汐恩『Aも行きたいんやろ？』
「…でも」
汐恩『楽しんでおいでや』
予想外の返答に驚いて
ポカーンとした表情で汐恩を見つける
汐恩『そんな意外やった？笑』
といいながら私の頭を撫でる
「いや、だって…いいん？」
汐恩『…まぁ。そりゃ他の男おる場所にA行かせるんは心配やけど。
でも、俺のせいでAの大学生活の楽しみを奪う方がもっと嫌やからな』
「…汐恩、ありがとう。」
汐恩『でも』
グイッと私の身体を寄せて汐恩の顔が目の前にくる
汐恩『もしAに触れる奴がおったらすぐ迎え行く』
汐恩はそのまま私に近づいてきて
ゆっくり唇が重なった
「…ん、汐恩苦し、」
唇が離れるとそのまま汐恩の顔が私の首筋の方に移動してきて顔を埋めてくる
「ちょ、なんかくすぐったい！笑」
その時、一瞬ピリッと首元に痛みを感じた
「ｲﾀｯ なに？！」
汐恩『…。』
「…なにしたん」
汐恩『…。』
なにも答えない汐恩を少し睨みながら鏡で確認すると
痛みを感じた場所が赤く痕がついていた
手でこすってみても全然消えない。
「これ、消せないの…？」
ソファーに寝転んでスマホをいじり出した汐恩に
思いっきり睨みながら乗りかかった
汐恩『うわ、』
「なにこれ！明日も大学あるのに！」
汐恩『…つけれるかなって思って練習してみた』
「…練習って、こんなん練習せんでいいやろ！」
汐恩『バーベキュー行く前日はもっと大きいのつけるから』
と言ってにやっと笑った
「だめ！絶対やめて！？」
汐恩『…嫌。ぜったいつける。』
そのまま私の身体を汐恩が包みこんで
距離がグッと近づくと
また唇が重なった
今日の汐恩はいつもより男っぽくて、
…正直、すごくドキドキした
また苦しくなって
汐恩の胸を叩くとようやく唇が離れた
「はぁ、…汐恩？」
汐恩『…もう、我慢限界やわ』
「え、ちょっ、汐恩っ」
*･
この日
少し強引な汐恩によって
私達は
初めて夜を過ごした
*･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 490人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「JO1」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
luvchim(プロフ) - 初めまして。結末を知っていても、何度読んでも涙で前に進めません。とっても良いお話をありがとうございます。何度も読み直してます。大好きなお話の一つになりました。ありがとうございます！！ (2021年1月19日 16時) (
レス) id: 1634567e36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：s.a.o | 作成日時：2020年4月2日 2時
