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SOS、受信 ページ25

side K.K

「おかしいなぁ・・・・」

もう、講義が始まる直前。

アーヤがそんな時間までどこかに行くことなんて、ほとんどない。
っていうか、あり得ないんじゃないかな。

それで、僕はアーヤを探すことにした。

「アーヤぁ〜」

だめだ、トイレ付近には全くいない。

その時、トイレの隣の小さな部屋が目に付いた。
準備室、と書かれたそこは、明らかに使われていなさそうだった。

もしこの中にアーヤがいたら....。

そう思うと思わずぞっとしてしまう。


「あ・・・・開いた」

簡単にすらりと開くドア。


そこには


アーヤがいた。


「っっっつ!!!!」

アーヤは、

いやだ、

認めたくない。

頭が理解するなと言う。

だって、

理解したら。


....いや、

ちがう。

認めなきゃ。

みんなに連絡するんだ。


「もしもし、若武?」

「ん、小塚か?どした?」

言え。言うんだ。

「アーヤがトイレに行ったっきり帰ってこないと思ってたら....血を流して倒れてた」


「は....?いますぐ救急車呼ぶがらなっ!!」

ブツっと切れた電話。
次は上杉に連絡しなきゃ。

「もしもし、上杉?」


いつまでも役立たずは、もうやめなくちゃ。




上杉に応急処置の方法を教えてもらい、上杉本人にも処置をしてもらった。

今、アーヤは。

治療中だ。


診察室のドアが開き、アーヤのお母さんを呼ぶ。

治療が終わったようだった。

お願いです、アーヤを助けて。


僕たちのアーヤを。

大切な姫君を。


「無事ですかっ!!??」

診察室から出てきたアーヤのお母さんに、若武が問いかける。

アーヤのお母さんは、ゆっくりと口を開いた。



「....一命は取り留めたわ。....でも、目を覚ますかは分からない」

I fell in love with you at first sight.→←SOS、発信



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ゆうな - すごく面白かったです探偵チームの信頼がグッド詰まっているお話でした (2021年8月20日 0時) (レス) id: 9c262f26ff (このIDを非表示/違反報告)
#モモ# - 次の作品も楽しみにしてます! (2021年8月16日 21時) (レス) id: a8579e89ad (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - お疲れ様です (2020年4月9日 18時) (レス) id: c350fd39bf (このIDを非表示/違反報告)
(〃ω〃) - 俺たちの、大切な大切な天使なんです(上杉)(〃ω〃) (2019年8月20日 19時) (レス) id: 3d3f2d0827 (このIDを非表示/違反報告)
上杉 亜沙美 - とても良いお話でした。 (2019年8月9日 10時) (レス) id: eea7cb4a8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結花@Project KZ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/santsuguji2/  
作成日時:2019年3月29日 19時

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