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41、本当にこんな恰好で行くのか? ページ15

「よーし!じゃあ、行こうか!」

「…なんで俺が」

「……慣れ合うつもりはない…」

「まぁまぁ、いいじゃねえか。Aが、一緒に行きたいって言ってるんだし」

「薬研の言う通りですな」

乱の元気な掛け声に、げっそりとした様子で山姥切と大倶利伽羅は一応、反論した。
しかし、薬研が笑いながら取り成せば、一期がそれを肯定してしまう。

「…む、むりをいってごめんなさい」

「いや、別にあんたが気にしなくても」

「ああ」

しょぼんとしながら謝るAに、困ったように2振りは慌てて慰める。

「…わかった」

ほっとしたようにAが微笑むのを見て、皆、胸を撫で下ろした。
主役のAが元気が無くては楽しくない。

「…それより、本当にこんな恰好で行くのか?」

苦々しい顔をしながら大倶利伽羅が言うのも仕方がない。
乱が、のりのりで皆をコーディネートし、もともと皆が美形ということもあり、どこのスーパーモデルだ?という感じになっていた。
いつも来ている服とは違う系統の服に、大倶利伽羅含め、全員が多少は戸惑っていた。

「でも、にあってるよ」

「お、そりゃあ嬉しいな」

純粋なAの言葉に、薬研は破顔して頭をなでる。

「それじゃあ、行くよ!」

乱が号令をかけ、今度こそ現世への道を開いた。

42、はぐれないようにしっかり手を繋いでてね→←40、って言うわけで、現世に初詣に行こう!



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作者名:不知火朔 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年12月15日 23時

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