行動 寒那 ページ47
寒那side
一つ、伸びをする。
私はどのくらい寝ていたのだろう。
あくびをして、辺りを見渡した。
(確か、颯真とフェリオ…だったよね)
この館の主達の名前と顔をぼんやりとした頭でなんとか思い出す。
(…ずーっとここにいるのもなんだし…ちょっと外の探索でもしてこようかな…?でも、私、ドア開くの苦手なんだよね…)
ふと、あることを思いつき、ゆっくりと振り返る。
そこからは風が吹き込んでいた。
窓が開いていたのだ。
ドアまでいかなくたってここにちょうどいい、素敵な扉があるじゃん。
それを見るやいなや、窓枠に飛び乗り、素早く地に足を着いた。
頬を撫でる久々な風の感覚。
その場に立っていると長く寝ていたせいか、なんだか気分が高揚して、気がつくと走り出していた。
当てなんかない、ただ走りたいから走っている。
風を切り、地を蹴り、周りの音も置き去りにして…
ただ走る。
その内、気分が落ち着くにつれて、歩みはおそくなり、とうとう完全に止まった。
辺りを見渡しても見覚えのない景色のみが広がっている。
急に孤独を感じた…その瞬間。
私の目の前に光が落ちてきた。
日本で幾度となく雷や光線というものは見てきたが、それのどれともつかない光の線だった。
「ミ゛ッ!!!!!」
驚きで変な声が出たが、そんなことはどうでもよかった。
ここにいては危険だ、と本能に告げられ、また当てもなく慌てて走り出した。
また地を蹴り、風を切り、自分でも信じられないようなスピードを走り去る。
どれほど走ったかもわからない…いやわからないのは当然だ。
そんなことには気が向いていないから。
ふと気づいたときには洋館とも先程の場所ともつかない、謎の屋敷の前にいた。
(誰か、いるかな…)
そう思い、少し開いている扉の隙間から中を覗いた。
そこには、白い髪を腰まで伸ばした子供と見られる女性と、緑色の髪の男性が話をしていた…それも結構深刻そうな…
(私、ここでこんな話聞いて、後で消されたりしないかな…え、話聞く限りではこの人、異変の主格の人ってことだよね…?)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂花さん雫さん、登場させました。
何かダメなことあったらおしえてくださぁい!
全力土下座の後に修正いたします!
繰り返す少年と無限の存在 雫→←無限の好奇心 ブラット・ミラーエンド・ロストワールド
5人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サクラドール・フューラースカーレット(プロフ) - お話がいっぱいになった為続編を作ります! (2021年4月1日 23時) (レス) id: b68c219d90 (このIDを非表示/違反報告)
若草。@ねむねむ星人(プロフ) - はじめまして、若草と申します。更新をさせていただきます。 (2021年4月1日 21時) (レス) id: 0df262be83 (このIDを非表示/違反報告)
かぽなん(プロフ) - 更新させていただきました (2021年3月17日 21時) (レス) id: 0de375209c (このIDを非表示/違反報告)
かぽなん(プロフ) - 初めまして、かぽなんです。更新させていただきます! (2021年3月17日 20時) (レス) id: 0de375209c (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪@低浮上(プロフ) - 更新しました! (2021年3月4日 17時) (レス) id: 52e526ba44 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サナティ x他7人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2020年10月20日 17時