あなたの意思に反することになっても

13種類の結果パターン

さようなら - 2024年4月28日

【ドレミー・スイート】



ああ、もうイヤだ。このまま消えていたいな、このままとろけてしまいたい。

「そうですか？私と逢えるこのお時間は嫌いですか？」

そんなことないよ、とてもとても好き。愛おしくて狂おしい程のレベルで、あなたと過ごす時間が大好きなんだよ。

「あらまあ……とても嬉しいですわ、ふふふ」

お上品に笑うドレミー。とても素敵、あなたと過ごせるこの時間はとても貴重ですごく大事にしたい。ドレミーもそう思ってくれたら良いな。

「当たり前です、そうでなければ貴女の前に現れませんよ」

そうだよね。わたしも無意識にあなたを探してる。その時間ですら楽しいんだから、罪だよ。そっと近寄って、流れるようにわたしに抱きつく彼女。華奢な腕でも力強くてびっくりする。初めて逢った時からそんな感じがあったから、ドレミーは不思議なコだと思う。でもそこも魅力的だから、そこは気にならないし素敵なものだと思う。

「うふふ、貴女とじゃれるのがとても好きなんです。触れ合うのも大好きです、貴女もそうですよね」

わたしも。
そう伝えると、見上げる青色の瞳と目が合う。するととてもにこにこしてわたしを見ていた。その顔で見て欲しい、たくさん見て欲しい。むしろわたしだけにして欲しい。他の存在は映して欲しくない、ここでしか逢えないけど、贅沢なことを言ってるのは分かってるけど、あなただけにはそうして欲しい。

「……少し難しいことですが、今こうして貴女と触れ合ってじゃれあっている瞬間は絶対に目を離しません。離したくないです」

嬉しい、そう言ってくれるのはあなただけだよ。だからだろうね、あなたが大好きになって離したくないって思っちゃったんだ。

「永遠に私と共にいましょう？私は仕事はありますが……それ以外はもちろん、ずーっと一緒ですよ」

なんて素晴らしい提案なんだろう！そうしたい、是非とも一緒にいたい！
見上げて来る彼女を自分も抱き締め返して、頷いたりそれと同じ意味の言葉を吐く。一緒にいたいと言ってくれるなんて、なんて嬉しいことなんだろう！

「嬉しい……一緒に心地よい春夢のような時間を過ごしましょう？」

ああ、なんて素敵だろうか。ずっと一緒にいられるなんて、もう二度と離れないから。



「目を反らしたい現実よりも私のいる夢の世界を選ぶ―――当たり前ですよね、心地よい夢が一番です。私と言う愛おしい存在がいるのですからね？そうでなくとも、むりやり夢の世界に閉じ込めましたけど」

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