賊 ページ7
Aの腕を掴む男は、豪快に笑った。
「アンタみたいな女が俺に怪我を負わせられるとでも？」
A「私では到底無理ですね。ですが、鬼ごっこの鬼ならば可能だと思いませんか？」
「あ？」
男が聞き返そうとした刹那、彼の首裏に鋭利なものが当てられた。
「おい」
狂気すらも感じるその声に、男は恐れおののき振り向くことが出来なかった。
三成「貴様…その方を誰と心得る。即刻A様から手を放し、許しを請え。さもなくばここで貴様を斬り刻む」
「あ、アンタ、まさか石田三成……！？」
男は再びAを見た。
彼の目には既にAは商品として映っておらず、無意識にその手を放していた。
A「申し訳ございません。私、まだ鬼に捕まりたくないので時間稼ぎをお願いしてもいいですか？」
ずれた着物を整え、Aはにこりと微笑んだ。
＊＊＊＊＊＊＊
状況を悟った男が去った後、Aは再び三成に捕まった。
A「はぁー、久々に緊張感があって楽しめました」
捕まったと言うのに、Aは何故か満足気だ。
三成「色々言いたいことはありますが、それは後にして…」
三成の視線は、その場に居合わせていた少年へと移る。
三成「貴様、A様をこのような場所に連れてきて何を企んでいた。答えによっては万死に…」
A「そういえば、まだ兄上殿の名を聞いていませんでしたね」
三成の言葉を遮り、Aは少年に問いかけた。
「…お姉さん、城の人なの？」
A「黙っていて申し訳ございません。でも昔は違いましたよ」
Aがそう微笑んでも、少年は黙り込む。
A「…働き口がないのなら、私に仕えてみますか？」
「え？」
A「もちろん、戦に行かせる気はありません。汝はどうやら目が良いようですから商人から受け取った品が高価なものやそうでないものの見切り役を頼みたいと。兄上殿が居るなら尚更。それに、続けていればいずれ本当に商人として働けるのではないですか？」
三成「A様、何を…！」
突拍子もない発言をするAを諫めようとする三成だが、彼女は優しく微笑み逆に三成を言いくるめた。
A「兵であろうと農民であろうと可能性のある人材を育成することこそが天下への近道だと、そう思いませんか？石田殿」
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わんこ大暴走 - 三楓さん» よろしくお願いします！ (2017年11月27日 16時) (
レス) id: 6622ba9bfd (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - わんこ大暴走さん» コメントありがとうございます(*´∀｀*)小説の方、是非拝見させて頂きますね。友達ですか！私でよければどうぞよろしくお願いします！ (2017年11月26日 22時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
わんこ大暴走 - あと、よろしければ、お友達になっていただけませんか？ (2017年11月26日 2時) (レス) id: 6622ba9bfd (このIDを非表示/違反報告)
わんこ大暴走 - わぁ！すごいです！ボクもBASARAの作品書いてます！読んでみてください！ (2017年11月26日 2時) (レス) id: 6622ba9bfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2017年10月30日 12時
