狂ウ程愛シキ君ヘ【戦国BASARA】

28種類の結果パターン

狂ウ程愛シキ貴方ヘ送る物語... - 2024年4月25日

本日は...黒田官兵衛(彼said)


小生の手には枷がある。

理由は分からん。

朝起きたら何故か付いていた。

更に枷にはタイヤが付いていて、自由に動くことが困難だ。

恐らく刑部辺りの仕業だと見当はついているんだが...鍵がない限り外れることは無い。

そのせいで色々と不便ではあるが、ある日校内で一輪の『華』を見つけた。

それはそれはとても綺麗な『華』で、タイヤで踏み潰してしまわないよう気をつけていたんだ。

その『華』を見ていると、不思議と気持ちが和らぐ。

小生はその『華』を大事に大事にしていたんだ。

だが、そんな小生の努力も虚しく、『華』には虫が集っていてな。

綺麗な『華』だから多少虫が来るのは仕方ないと思っていたんだが、虫が集るたびに『華』の美しさが穢れていくような気がして、小生は仕方なくその『華』を摘み取ってしまうことにしたんだ。

一々虫を追い払っても、また集って『華』の美しさが削がれるだけだからな。


『華』は摘まれることを恐れていた。


あぁ、分かってくれ。


決してお前さんが憎いわけじゃないんだ。

お前さんが嫌いというわけじゃないんだ。


ただ、お前さんが穢れていくのが耐えられないだけなんだ。


官兵衛「そう怯えなさんな。これ以上穢れる前にドライフラワーにしてやるだけさ。だから、大人しくしてくれYOU」


小生は愛でていた『華』の命を摘み取った。

よかった。もうこれで穢れない。

あとは、大切に保管しておこう。

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