其々の役目 ページ35
二日後、秀吉のその言葉は半兵衛を経由してAに伝えられた。
半兵衛「きっと秀吉も、君を心配しているんだよ」
A「…私は豊臣の為を思い城下を見回っているのです。以前もそうしていたこと、竹中殿もご存知でしょう」
半兵衛「あれは兵士の仕事だ。君はもう秀吉の兵じゃない」
きつい正論が飛ぶ。
Aは唇を噛み締めるが、すぐに沸き上がった感情を鎮めようと瞼を閉じた。
A「…分かりました。今後は控えましょう」
半兵衛「僕もそれがいいと思う。どうか官兵衛君の慈悲を無駄にしないでやってくれ」
あまり長居するつもりはないのか、半兵衛はすぐに部屋を出ようとした。
A「黒田殿…そういえばあの方を幽閉したと風の噂で聞きました。あのように頭の切れる御仁を何故…」
背を向けたままの半兵衛は障子を引く前に、ただ一言呟く。
半兵衛「彼は、
＊＊＊＊＊＊＊
部屋の前で待機していた三成はAとの話しを終えた半兵衛が部屋から出てくると、そのまま彼と共に軍議へ向かった。
半兵衛「挨拶は済んでいるのかい？しばらく彼女の護衛としてはいられないよ」
三成「帰って来た時に顔を見せてくれればそれで十分と言われました」
半兵衛「A殿らしい」
半兵衛はふっと笑みを零す。
三成「半兵衛様、盗み聞くつもりはなかったのですが、A様と官兵衛にどのような関係が？」
三成は、自分の知っている官兵衛がAと関わりがあるなど思いたくなかった。
なんせ三成の知る黒田官兵衛は、半兵衛と並ぶ才覚の持ち主でありながら、豊臣を乗っ取ろうとした大罪人。
その計画がバレた今、彼は九州に幽閉されていた。
半兵衛「どのようなと言われてもね…説明すると長くなるんだ」
三成「A様がかつて兵だったことは既に存じております」
半兵衛「彼女の乳母辺りに聞いたのかい？」
Aが自ら話すという発想はないらしい。図星だが。
三成「はい。A様はお二人のご友人だったと」
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わんこ大暴走 - 三楓さん» よろしくお願いします！ (2017年11月27日 16時) (
レス) id: 6622ba9bfd (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - わんこ大暴走さん» コメントありがとうございます(*´∀｀*)小説の方、是非拝見させて頂きますね。友達ですか！私でよければどうぞよろしくお願いします！ (2017年11月26日 22時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
わんこ大暴走 - あと、よろしければ、お友達になっていただけませんか？ (2017年11月26日 2時) (レス) id: 6622ba9bfd (このIDを非表示/違反報告)
わんこ大暴走 - わぁ！すごいです！ボクもBASARAの作品書いてます！読んでみてください！ (2017年11月26日 2時) (レス) id: 6622ba9bfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2017年10月30日 12時
