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年明け ページ30

やがて年が明け、元旦。

新たな年は家族で過ごしたいと言う者は皆実家へ帰り、Aの御殿はしーんと静まり返った。
城下町へ行こうにも年が明けたことで城下町の皆はどんちゃん騒ぎ。

どうやらAは、のんびり静かに過ごしたいらしい。


三成「A様、お茶をお持ちしました」

A「ああ、わざわざありがとうございます」


女中達もほとんど実家に帰った為、家族が居ない者やこうして元から屋敷に居るものしかこの屋敷にはいない。

秀吉のいる御殿では、家臣たちが新年を祝っているようだが、三成は少し顔を出しただけですぐにAの元へ戻って来たのである。


A「よいのですか?秀吉様方の元へ行かなくて。私のことは気にしなくてもいいのですよ?」

三成「酒はあまり飲めませんので」

A「なるほど。それなら仕方ありませんね」

三成「邪魔なら刹那に立ち去ります」

A「誰もそのような事は言っていませんよ。折角ですから温まっていってください」


火鉢の中では炭が赤く燃えている。

三成はそれを見ながら以前乳母が言っていたことを思い出した。


えい『秀吉様からの信頼も厚かった姫様が急に兵士を止めさせられることになったのは…恐らく、姫様の地位を妬んでいた者が仕組んだものかと私は睨んでおります』


きっとAは豊臣の為に戦っていた。
その忠誠心を踏みにじった輩を許すわけにはいかない。


A「石田殿?どうされたのです?」

三成「いえ、なんでも…」


とは言っても、Aを見る度三成は、彼女が元兵士であるなど正直信じ難かった。

どこからどう見ても、戦場を駆ける兵には見えない。


A「ん?私の顔に何か?」

三成「な、なんでもございません!」


流石にじろじろ見過ぎたことを恥じた三成は、僅かに頬を染め、Aから視線を逸らした。

理解者→←閉ざした言葉



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設定タグ:戦国BASARA , 石田三成 , 三楓
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わんこ大暴走 - 三楓さん» よろしくお願いします! (2017年11月27日 16時) (レス) id: 6622ba9bfd (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - わんこ大暴走さん» コメントありがとうございます(*´∀`*)小説の方、是非拝見させて頂きますね。友達ですか!私でよければどうぞよろしくお願いします! (2017年11月26日 22時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
わんこ大暴走 - あと、よろしければ、お友達になっていただけませんか? (2017年11月26日 2時) (レス) id: 6622ba9bfd (このIDを非表示/違反報告)
わんこ大暴走 - わぁ!すごいです!ボクもBASARAの作品書いてます!読んでみてください! (2017年11月26日 2時) (レス) id: 6622ba9bfd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三楓 | 作成日時:2017年10月30日 12時

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