話し相手 ページ27
そのころ三成は、何故かえいの話し相手になっていた。
立ち話もなんだから、と言って茶を出されたのはいいものの、完全に断るタイミングを失ってしまい今に至る。
えい「以前から姫様の脱走には護衛達も手を焼いていましてね。護衛を増やすよう助殿に頼んだところ、姫様が脱走なさったと言う話をあまり聞かなくなりました。気になって女中に聞けば石田殿が配属されたと聞くではありませんか…」
女性の話は長いとよく言うが、今まさにそうだと三成は実感していた。
Aが相手であれば受け答えができるが、今回の場合は一つの話が長すぎて、発言すらもできないのだ。
ちなみに助は、この長話を予想してか茶を出される前に用事を思い出したと言って部屋を去ってしまった。
故に今座敷には、えいとその女中、そして三成が鎮座している。
男一人の空間程心苦しいものはない。
えい「前は脱走などする御方ではなかったのですがね…。もう少しあの方には姫という立場を意識していただきたいものです」
三成「は、はぁ…」
えい「あら、私ばかり話してしまいましたね。近頃の姫様はどうされているか汝に聞こうとしたのですが」
えいはえくぼを見せながら上品に笑った。
三成「その前に一つお聞きしてもよろしいでしょうか？」
えい「ええ。何なりと」
三成「A様が桜をお嫌いな理由…乳母の貴方様ならばお分かりですか？」
えい「何故そのような事を？」
三成は、Aから花見の同行を許可された話から、Aは元から桜が嫌いだと聞いた話を一通り説明した。
えい「そうですか…姫様が左様な事を」
三成「護衛に配属され一番日の浅い私が、A様の事について深く聞くのはおこがましいと思っています。ですが、少しでもあの方の力になれたらと…」
えいはしばらく考え、「では、話し相手になってもらった礼に」と言ってAの過去を語りだした。
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わんこ大暴走 - 三楓さん» よろしくお願いします！ (2017年11月27日 16時) (
レス) id: 6622ba9bfd (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - わんこ大暴走さん» コメントありがとうございます(*´∀｀*)小説の方、是非拝見させて頂きますね。友達ですか！私でよければどうぞよろしくお願いします！ (2017年11月26日 22時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
わんこ大暴走 - あと、よろしければ、お友達になっていただけませんか？ (2017年11月26日 2時) (レス) id: 6622ba9bfd (このIDを非表示/違反報告)
わんこ大暴走 - わぁ！すごいです！ボクもBASARAの作品書いてます！読んでみてください！ (2017年11月26日 2時) (レス) id: 6622ba9bfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2017年10月30日 12時
